大幅安の米国債、投資家の痛みさらに拡大か (WSJ)

米国債相場が数十年ぶりの大幅安となっている。売りが弱まる兆しはほとんどなく、投資家と借り手の双方にさらなる痛みが生じる恐れがある。 高水準のインフレ統計に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部らが利上げの必要性を強く訴えるようになったことが重荷となり、債券価格は今年、投資家があま……

「平野KKR」の化けの皮 (FACTA ONLINE)

「新スポンサーに(米投資ファンドの)KKRが候補として上がるのは如何なものか。株主責任・経営責任が曖昧になるのではないか」――。1兆3000億円超の債務整理を図るために「事業再生ADR」を適用申請したマレリホールディングス。同社が3月7日に開いた第1回債権者集会は、弁護士が申請に関する手続きの……

ロシア蛮行を政策ネタ「お気楽政治」 (FACTA ONLINE)

ロシア軍のウクライナ侵攻開始は2月24日。直後に国際社会の背筋を凍らせたのは原子力発電所への攻撃だ。同日北部のチョルノービリ(チェルノブイリ)原発、3月4日に南部のザポリーズィカ(ザポロジエ)原発とロシア軍は次々に支配下に置いた。ウクライナ以上に原発防衛が丸裸の日本だが、ロシアの蛮行……

ウミトロン、陸上養殖用「スマート給餌機」を開発 (日本経済新聞)

ウミトロンは陸上養殖向けに自動エサやり機「スマート給餌機」を開発した水産養殖向けシステムを開発するウミトロン(東京・品川)は陸上養殖向けに「スマート給餌機」を開発した。画像認識を基に人工知能(AI)が魚の食欲に応じて適切なエサの量を設定し、自動で餌やりする。1日の作業時間の大半を占……

トヨタが中国車に負ける日 (FACTA ONLINE)

中国の自動車輸出台数が2021年、前年比2倍の201万5220台となり、初めて200万の大台を超えた。自動車輸出大国である日本(2.1%増の約382万台)やドイツ(10%減の約238万台)に迫る勢いだ。主な輸出地域は欧州や豪州である。化け物のような機械 中国の自動車輸出は12年に初めて100万台を超えたものの、……

成仏しない「財界モンスター」三村明夫 (FACTA ONLINE)

日本商工会議所は、三村明夫会頭(日本製鉄名誉会長、81)が今年11月に退任する人事を内定した。財界活動に並々ならぬ意欲を燃やしてきた三村氏は、関係者の間で「財界モンスター」との異名を持ち、日商会頭を異例の3期9年にわたって務め、後任に三菱商事の小林健相談役(73)を選んだ。会頭禅譲は就任……

地銀「証券子会社」27社が廃業危機 (FACTA ONLINE)

人生100年時代、資産運用の重要性が叫ばれて久しい。シニア・富裕層向けをはじめリテール向けの投資信託など金融商品販売は、各金融機関が注力する分野であり、今後も有望なビジネスだ。こうしたなか、多くの地方銀行が、自前で証券子会社を設立し、銀行本体との銀証連携によって、株式や投資信託、外……

認知症薬撤退でエーザイ「時間稼ぎ」 (FACTA ONLINE)

エーザイが米バイオジェンと共同で進めてきたアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」が暗礁に乗り上げた。バイオジェンとの契約を変更して販売や開発から手を引き、この新薬ビジネスから事実上、撤退することを決めた。もっとも不慮の事象で夢の新薬が潰えたなどという話ではない。アルツハイ……

迷走東芝で見え隠れする「車谷」の影 (FACTA ONLINE)

3月24日午前10時から開かれた東芝の臨時株主総会は注目を集めたわりに、わずか2時間あまりで終了した。会社提案の1号議案、すなわちグループ全体を2つに分割する案は反対多数であっさりと否決された。残るは非上場化一択 総会が終わって社長兼最高経営責任者(CEO)の島田太郎は「企業価値向上のため、……

ニッケル暴騰EV電池に地殻変動 (FACTA ONLINE)

3月8日午前6時(日本時間午後3時)過ぎ、電気自動車(EV)・蓄電池業界を激震が襲った。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル相場がトン当たり10万ドルを突破したのである。ニッケルはクロムなどとの合金材料で、最後はステンレス鋼や耐熱鋼となる。用途の70%はステンレス鋼が占めるが、最近はリチウ……