2022.05.31
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■「この子たちは何のために練習でバットを振っているのか?」
兵庫県三木市で活動を続けている中学硬式野球チーム「神戸甲南ボーイズ」。チームを率いる清水勝仁監督は勝利を目指すのはもちろんだが、部員全員を試合に出場させるなど“脱・勝利至上主義”を掲げ育成に力を入れている。
「試合のなかで打てない、エラーをしても絶対に叱ったりはしない。ただ、全力疾走を怠ったり、挨拶ができないなどがあれば厳しく話すことはあります。社会に出てみると当たり前のことができない人間は多い。技術向上も嬉しいですが、人間的な成長を一番に考えています」
神戸甲南ボーイズはこれまで全国大会に5度出場するなど、関西のなかでも強豪チームに分類される。だが、勝敗を左右する場面で清水監督はスクイズのサインを出すことはない。能力の高い下級生を上級生の試合に出場させることもなく、1試合を通じ3年生部員を出来る限り起用することを心掛けている。
「スクイズは勝つための戦術としては必要だと思います。ですが、この子たちは何のために練習でバットを振っているのか? やっぱり『打つため』だと思います。試合に負けることもありますが、それで悔しさを覚える。次は打つために何が必要かを、自分で考えるようになります」
一方で、このチーム方針がもたらすマイナス面もあるという。
「一つの欠点は競争意識が低い。試合に使ってもらえるから、メンバーを外される恐怖心がない。そこは指導者が頑張らないといけないところです」
■「社会に出た時に必要とされる人間になってほしい」
大所帯のチームでは、試合に出られない選手の姿も見られる。両親は決して安くない部費を払い、子供の成長を願っているが、指導者がそれに応えられない――。そんな光景を多く見てきた。
「試合に出ないまま終わる子もいる。それで高校に進学して野球を続けられるのかと考えると『違うな』と。楽しかったはずの野球を嫌いになって辞めていくのは寂しいですよね。レギュラーじゃなくても、一生懸命練習している子が試合に出てヒット打つ。めちゃくちゃ喜んでる姿をみると指導者としても一番嬉しい」
清水監督は2007年、西武の裏金問題で早大硬式野球部を退部処分になった過去がある。大学卒業後もNPB入りを目指し、最後は独立リーグのBC信濃でプレーし現役を引退した。27歳から神戸甲南ボーイズの監督を務め、今年で10年目を迎える。
「野球界への恩返しではないですが、少しでも子どもたちの成長に力になれれば。社会に出た時に必要とされる人間になってほしい」
クラブチームの存在意義とはなにか。清水監督は選手たちに技術だけではなく、人間的な成長も願っている。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
引用元: ・【野球】「何のためにバットを振っているのか」 スクイズ禁止、神戸甲南ボーイズが目指す人間教育 [征夷大将軍★]
これが教育
じゃねえの
(´・ω・`)
凡打しようエラーしようと思ってやってるヤツはいない
一生懸命やった結果が悪ければ怒鳴ったり叱ったりするのがやきう
そら子供はやりたがらない
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