Meta社が、Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)向けのクラウドゲーミングサービスを計画している可能性が海外掲示板「Reddit」から浮上しました。PC向けのVRゲームを、Questで遊べるようにするシステムのようです。
クラウドゲーミングは、デバイス(今回の場合はQuest 2)からインターネット経由でサーバーにアクセスすることで、提供されているゲームを遊べるというシステム。各種演算はサーバー側で行われるので、デバイスの性能が低くても、高品質なゲームをプレイできるのが特長です。
Quest 2のクラウドゲーミングサービス(Avalanche)に関するソースコードの追加は、2020年のv24アップデートで行われていた模様です。この追加を2022年4月「Reddit」ユーザーのSamuliaさん(ハンドルネーム)が発見。その後、テックアナリストのBrad Lynch氏がTwitterで“拡散”したことで、注目を集めるようになった経緯があります。
Someone contacted me (and posted on Reddit) claiming they had access to the Avalanche Cloud PC VR Streaming functionality Meta is internally testing
They stated they were able to get into a totally remote game of Asgards Wrath via a UK Wifi5 session https://t.co/Iulq6G24zX pic.twitter.com/gnZMkN0xzU
— Brad Lynch (@SadlyItsBradley) May 27, 2022
Lynch氏によれば、クラウドゲーミングを利用できたとする人物と接触し、VRゲーム「Asgard’s Wrath」を、実際にリモートプレイすることに成功したとのこと。同氏が公開したスクリーンショット(上記)からは、テスト機能の欄に「アバランチを有効にする(アルファ) – アバランチセッションを開始」という項目が確認できます。
なお、テストプレイを設定したユーザーはイギリスに住んでいる(Lynch氏はアメリカ在住)ため、ゲームプレイの品質は「あまりよくなかった」そうです。
2022年5月現在、Meta社が実際にQuest向けのクラウドゲーミングサービスの開発を実際に行っているのかは不明です。同社はPCとQuestを接続して、PCVRゲームを遊べる「Oculus(Air)Link」機能を提供していますが、使用には一定のスペックのPCが必要です。もしクラウドゲーミングが提供されれば、ゲーミングPCが手に入らない人でも、ハイエンドなPCVRゲームを遊べることになるでしょう。
Meta社は2020年、PC向けのクラウドゲーミングサービスの開発に着手したことが報じられました。同年の四半期決算では、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が、同サービスとVRが関連する可能性についても言及しています。水面下ではどのような動きが行われているのか。同社からの正式な発表が待たれます。
(参考)Road to VR
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