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超高解像度VR/ARヘッドセットを開発するVarjo(ヴァルヨ)と、ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)で知られるOpenBCIが提携を発表しました。両社はVRヘッドセット「Varjo Aero」を採用したプラットフォームGaleaのベータ版を、限定された企業および開発者向けにリリースします。

超高解像度VRと、Valveも期待する「BCI」技術の融合

Varjoはフィンランドに拠点を置き、産業・法人向けに「人の眼レベルのVR」と呼称する超高解像度のVR/ARヘッドセットを開発しています。2021年10月に発表された「Varjo Aero」は、両目合計で解像度5.8Kという2022年5月現在の最新モデル。アイトラッキング機能や可変解像度レンズ等の機能を備えながら、「プロシューマー」もターゲットに、価格は従来機種より抑えられています。

一方のOpenBCIは、2014年の創業以来、オープンソースでBCIの研究開発を行っています。BCIは、将来的に、非侵襲でソフトウェアデベロッパーが脳へアクセスし、体験の“編集”を可能にすると言われている技術。2021年1月には世界最大規模のPC向けゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValveと提携し、Valve共同創業者ゲイブ・ニューウェル氏は「皆が、様々な様式の、高精度な(脳信号を)読み取る技術を備えたヘッドセットを手にすることが可能になる」と期待を寄せていました。

複数のセンサーがユーザー情報を収集する「Galea」

今回OpenBCIがリリースする「Galea」は、2020年11月に発表されたものです。これはBCI技術とヘッドマウントディスプレイを統合したプラットフォームで、リアルタイムでユーザーの心拍、筋肉や目の動き、そして脳の情報を読み取ります。

Galeaは複数のセンサーシステムを備えたデバイスとソフトウェアを提供。これらをVRヘッドセット「Varjo Aero」に組み合わせて利用する形式です。発表時に受付を開始したベータプログラムには、ヘルスケアやゲームなど、多くの業界・企業からの応募を受け取ったとのこと。

OpenBCIの創業者でCEOのConor Russomanno氏は、「遂にニューロテクノロジーとMixed Reality(MR)の融合が、未来のPCの姿となる日が来た」と表明。Varjoのヘッドセットが実現する高品質な体験にも期待を示しました。

Galeaのプレオーダーは、まずベータプログラム登録済みの企業、開発者らから受け付けます。限定数量は100ユニットとされており、残数がある場合、2022年7月1日より一般受付を開始するとのことです。

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