川崎重工業株式会社は、マイクロソフトの開発者向け年次カンファレンスである「Build 2022」でインダストリアルメタバースに関する取り組みを発表しました。同社は、工場における全工程をバーチャル空間で実行できるデジタルツインの構築を目指すとのことです。
川崎重工は、マイクロソフトが提供するクラウド/IoT管理ソリューション「Azure IoT」やエッジAIソリューション「Azure Percept」、MRデバイスHoloLens 2を製造現場へ導入。現場にいながら、ロボットの故障発生時の迅速な対応や予兆保全を行うことで、トラブルの発生を未然に防ぎ、遠隔地にいるエキスパートのアドバイスや支援を、複数の拠点で同時に、リアルタイムで得られる環境を構築しました。
また、「Azure Digital Twins」を活用し、仮想空間上での過去、現在、未来の動作状態の把握をすることで、物理的に離れた拠点でのトラブル原因特定と解決を可能にしたとのことです。公開された動画では、バーチャル空間でアバターを介して工場の様子を議論しているシーンが収められています。
インダストリアルメタバースの構築を推進
マイクロソフトによれば、既に川崎重工をはじめとする様々な企業が、既存のテクノロジーを活用して、物理的な資産をデジタルに拡張し、バーチャルで複数の関係者と同時に活用する「インダストリアルメタバース」の利用を始めているとのこと。
川崎重工とマイクロソフトは今後、設計・開発から試験までのすべての工程を仮想空間上で実行できる環境の実現に向けて「インダストリアルメタバース」に取り組むとコメントしています。
(参考)プレスリリース
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