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事実検証において報道機関等で活躍するファクトチェッカーは、ニュースに含まれる時事をすべて検証し、正確で公正に表現されているかどうかを確認する重要な役割を担っています。しかし Google は、私たち自身にも、誤った情報を特定し、拡散しないようにするためにできることがあると考えています。

 

昨今、日本において、様々な話題の真偽を確かめようとする検索が増加しています。例えば、2021 年 2 月と 2022 年 2 月を比べると、「フェイク ニュース について」というキーワードは 418%、「ファクト チェック やり方」は 211% 増加しました。これは、オンライン上の情報を検証するという非常に重要な作業に、人々が注意を向け始めていることを示しています。

 

毎年4 月 2 日は国際ファクトチェックデー。公衆衛生、ジャーナリズム、および日常生活に関する事実検証について、ファクトチェッカーたちの功績を称えるための日です。この機会に、ファクトチェッカーがニュースを読むときに使う 5 つのチェックリストをご紹介します。これらを活用して、信用すべきではない情報を見分けましょう。

 

1. 情報のソースは何か。

そのニュースがどこから提供されたものかを確認します。情報源が確認または検証できない情報は、共有しないようにしましょう。

 

2. そのソースは信頼できるか。

情報には、証拠が必要です。公式な一次情報源 (信頼できるメディア、政府のウェブサイトなど) を探し、その記事の主張が、情報源、写真、動画などへのリンクによって裏付けられているかどうかを確認しましょう。

 

3. 誰が「専門家」か。

専門家のコメントなのか、感情的な意見なのかを見分けましょう。その分野のエキスパートの意見を確認するようにしましょう。

 

4. アクション (高評価、共有、購読、購入など) を求められていないか。

目を疑うような「特ダネ」記事は、収益化しているアカウントを運営している人による、ソーシャルメディア上で注目を集めようとする策略かもしれません。

 

5. 衝撃的だったり、恐怖心や憎悪を煽ろうとしたりしていないか。

残念ながら、危害や損害につながる有害な誤情報がまだ拡散されています。共有する前に、立ち止まって考えることが重要です。

 

ファクトチェックについてもっと知りたい場合は、パートナーの認定NPO法人 ファクトチェック・イニシアティブのウェブサイトに是非アクセスしてみてください。

 

GNI ユース・ファクトチェックチャレンジを開催

今年も、「GNI ユース・ファクトチェックチャレンジ」を実施します。2021 年の第 1 回大会(英文)では、日本の大学生チームが、13 カ国 267 チームの中を勝ち抜き、優勝を飾りました。 2 回目となる 今回は、対象を15 歳から 24 歳に広げました。トレーニングでファクトチェックの知識を学び、磨き上げ、他の参加者と実際に、ファクトチェックのスキルを競うことができます。日本語のほか、英語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、中国語、ベトナム語、タイ語の 8 言語で 5 か月間に渡って開催します。申し込み締切は 4 月 16 日です。詳細については、こちらをご覧ください。ファクトチェックに興味をお持ちの方は、是非ご参加下さい。