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<p>ブルートレインのクルーを解放した“オール電化”食堂車「ナシ20形」 超繁忙の在りし日々 | 乗りものニュース</p><p>京都鉄道博物館で余生を送っています。 【ブルートレインのクルーを解放した“オール電化”食堂車「ナシ20形」 超繁忙の在りし日々】</p><p>旧国鉄のブルートレインこと20系客車は、3等座席車でも冷房を完備し、明るい蛍光灯を備えるなど時代の先端を行き「走るホテル」と呼ばれました。その顔ともいえる食堂車「ナシ20形」のクルーは多忙な日々を送っていたようです。</p><p>この問題を解決した20系では、安定した電力供給を背景に全客車へ冷房装置が備えられ、照明は明るい蛍光灯、側窓も固定窓となりました。空気ばね台車、車端ダンパーの設置もあって「揺れず、静かで、冷暖房完備」の設備が大好評となり、「走るホテル」とまで呼ばれました。 ナシ20形は、そんな「走るホテル」に組み込まれた食堂車です。車両製作は日本車輛(0番台)と日立(50番台)の2社が担当しましたが、インテリアについて日本車輛は高島屋へ、日立はインダストリアルデザイナー・鈴木富久治氏へ、それぞれ依頼しました。 日立製のナシ20形は現存しませんが、テーブルごとにスポット照明を備え、天井灯は間接照明を採用、椅子は丸みを帯びていました。一方の日本車輛製は、天井に一列の蛍光灯、窓上に半関節照明を備え、暖色系の内装でした。</p>