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 新型シエンタがいよいよ7月中旬にも発表発売し、6月中旬にも先行予約をスタートさせる方向でスケジュール調整をしている情報が入った。

 さて、新型シエンタは現行モデルからどのように進化して、我々の前に現われるのか? 新型シエンタの今わかっている情報すべてお伝えしていこう。

文/遠藤徹
写真/ベストカー編集部、ベストカーweb編集部、トヨタ

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■背が高めのBOX型ミニバンへ路線変更

現行型の2代目トヨタシエンタは2015年7月にフルモデルチェンジ。大胆なデザインで賛否両論だったが販売的には成功

 新型シエンタは、現行のようなスタイリッシュで個性的なボディデザインから、やや丸みを帯びた背が高めのBOX型ミニバンに路線変更する。

 現行モデルのようなヘッドランプやリアコンビランプから縦に入るブラック樹脂のオーナメントの特徴あるデザインはすっかり取り除かれ、すっきりしたプレーンなボディラインを採用する。現行モデルはフランス車を思わせるオシャレなデザインで大ヒットした。

 プラットフォームはトヨタの次世代クルマ作りの考え方である「TNGA」による新開発の車台を採用。

 ボディサイズは全4260×全幅1695×全高1695~1705mmで現行モデルに比べると全長、全幅は同じだが、全高を20mm引き上げることで、室内高も同程度に高く取り、居住空間を拡大させている。

 ホイールベースは2750mm、トレッドは前後とも1480mmで現行モデルと同じ。乗車定員は2列シート5人乗りと3列シート6人乗り、7人乗りと、現行モデルと同様で両仕様とも同時に発売される。グレードは下からX、G、Zの3グレードとなる。

 パワーユニットは従来の1.5L、直4から新開発の1.5L、直3のガソリンNA&同ハイブリッドを搭載する。ガソリンはヤリス、ハイブリッドはヤリスハイブリッドやアクアと同じである。

 ハイブリッドの最高出力は91ps、最大トルク12.2kgmで従来モデルに比べると17ps/0.9kgm向上させている。ガソリンNAは120ps/14.8kgmで従来よりもかなり向上させている。駆動方式はガソリン車は2WDのみ、ハイブリッドは従来モデルは2WDのみだったが、新型は2WDに加え、4WD(E-Four)も設定する。

 WLTCモード燃費は各部の改良と軽量化ボディ剛性の強化によってハイブリッドで従来モデルの23km/Lから26~27km/Lと格段に向上、ガソリンNAも1~2km/L改善させている。

 安全、安心パッケージのトヨタセーフティセンス、利便性の向上など、現行アクアやノア/ヴォクシー並みの最新装備を標準ないしはオプションで選べるようになるなど装備は大幅に充実する。

 2列目シートは80mmのスライド量でニールームを拡大。スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれるアドバンスパークをはじめ、プリクラッシュセーフティデバイスは検知機能が向上。ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニターもオプション設定する。

 ディスプレイオーディオは、Xがレス仕様が標準、8インチをメーカーオプションで選ぶことができ、GとZは8インチが標準、新型ノア/ヴォクシーと同様の10.5インチのディスプレイオーディオプラスをメーカーオプションで選ぶことができる。また、これまで3~5年のナビ地図の自動更新を5年以上に延長することも可能にするよう改善する。

 サイドのスライド開閉ドアは標準は電動パワースライドドアだが、足をフロア下に入れると自動で開く「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」はZに標準、Gにオプション設定。

 車両本体価格は上級シフト、安全、利便性を中心とした装備の充実などによるコストアップによって10万円程度の値上げになる見込みで、ガソリン車は190万円~、ハイブリッド車は230万円~。

 また新型シエンタはアウトドアパッケージ、ファミリーパッケージ、フレンドリーパッケージ、コンフォートパッケージという4種類のパッケージオプションが設定されているのもポイント。

 販売計画は月販1万台規模を目指すことになる。これまでライバルのホンダフリードに対しては先行される月が目立っていたが、次期型では大幅な商品力強化で大きく引き離す構えである。

 トヨタブランドではルーミー(ダイハツからのOEN供給車)、カローラ、ヤリスなどが登録車の銘柄別ランキングでトップ争いを演じてきたが、今後はこれらに新型シエンタも割って入ることが予想される。

■発表発売は7月中旬、6月中旬から先行予約スタート

新型では直線基調のシャープな印象のプロポーションとなる。全長は4300mm以下にとどめ、全幅は1695mmで5ナンバーを維持(CGイラストはベストカーが製作したもの)

 5月下旬時点でトヨタ系列各社に伝えられているのは、6月中旬にも先行予約をスタートさせ、7月中旬にも発表発売する方向でスケジュール調整をしているが、9月まで伸びる可能性もあるという。これまでのケースでは発表、発売2ヵ月くらい前に商品概要と発表、発売の正確な日取りが伝えられていた。

 それが今回は2ヵ月前でも大雑把なスケジュールにとどめているのは、サプライヤーからの半導体を中心とした部品供給がスムーズに行われず、新型車の生産販売計画が組みにくくなっているためと思われる。

 商品内容の通達も遅れ気味になっている。専用サイトでアウトラインは販売店各社に送られているが、文字情報だけで、車両の外観、内装、新装備品などの写真はまだ掲載されていない。

 販売戦略としては電動化志向の強まりやガソリン価格の値上がりによって、ハイブリッドの販売構成比が一段と跳ね上がる傾向にある。これまでシエンタは60%程度がハイブリッド車で占められていた。これを次期型では80%以上に引き上げる方向にある。

 従来モデルのハイブリッドは2WD車のみだったが、新型は4WD車もラインアップに加わる。これによって山岳地域、東北、北海道のユーザーはハイブリッドの4WD車を中心に購入を検討することになるから、この面でもハイブリッド比率のアップが加速されることになりそうだ。

 車両やオプション価格の引き上げは販売拡大にネックになりそうだが、残価設定クレジットの普及である程度のカバーができる状況にある。

 トヨタの場合、最近は残価設定クレジットのほか、残価据え置き型の現金での2回払いなど様々の支払方法を設定しており、割高感を軽減する販売方法を採用しているので、特に新型車の大幅な値上がりをカバーできる状況にある。このことはこれまでのカローラシリーズ、ノア/ヴォクシーでも実証されている。

 今後も新型シエンタの最新情報が入り次第、お届けしていくのでお楽しみに!

■証言:首都圏トヨタ系列店営業担当者

「新型シエンタについてはメーカーからある程度の内容提示があり、希望する既納ユーザーには伝えていますが、外観や内装の写真がまだ届いていませんので、マーケットの反応は不透明な状況にあります。

 ただ従来モデルが個性的で好き嫌いがはっきりする外観デザインだったのに対して、次期型は飽きのこないシンプルな形になると聞いていますので、売りやすいと予想しています。

 半導体不足や上海ロックダウンの影響による生産の遅延が発生しており、発売日は遅れるかもしれません。早めの予約をお願いしたいと思います」。

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