Instagram(インスタグラム)には、「コラボ」(共同投稿)機能があるが、Twitter(ツイッター)はどうなのか?同サービスは、複数のユーザーが1つのツイートを共同で投稿する「Collaborations(コラボレーション)」と呼ばれる機能を開発している。まだ一般公開されておらず、別のユーザーからコラボレーションを要求されたユーザーが受け入れた場合に限り有効になるものだ。これは、クリエーターと企業がブランド広告で提携する方法のヒントでもある。YouTube(ユーチューブ)、Instagram、TIkTok(ティックトック)をはじめとするライバルサービスの間ではすでに一般的になっている仕組みだ。
Twitterのコラボレーション機能が最初に知られたのは、モバイルデベロッパーのAlessandro Paluzzi(アレサンドロ・パルッチ)氏が 2021年12月にアプリのコードを発掘したときで、彼はTwitterが1つのツイートで2人が共同投稿者になれる方法を開発中であることを示す部分を公表した。このシナリオでは、ツイートの先頭に2人のTwitterハンドルと名前が表示される。2022年になってパルッチ氏は、ツイート作成画面にCollaborationボタンが追加されたことを報告し、 2人りでツイートした「コラボ」投稿がTwitterタイムラインに表示されたとき、共同投稿者の2枚のプロフィール写真が重なって表示される様子を見せた。
#Twitter continues to work on the Collabs feature
Here's how the avatar will look like pic.twitter.com/pUdQyelGMl
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) February 25, 2022
米国時間3月29日、パルッチ氏は同機能の開発が進められていることのさらなる証拠を再び発見し、Twitter Collaborationsが動作する仕組みを説明するスクリーンショットをツイートした。
その中でTwitterが説明しているところによると、ユーザーはまず個人あるいはブランドに対してツイートを「co-own(共同所有)」することを持ちかけ、要求が承認されるのを待つ。言い換えると、コラボレーションを強要することはできなくて、誰かをツイートにタグ付けするようなわけにはいかない。相手がリクエストを受け入れると、双方のアカウントがツイートの共同投稿者として表示される、とTwitterがこの紹介画面で説明している。
#Twitter continues to work on the Collabs feature
Let's see how it works pic.twitter.com/Co7uOUVxzN
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) March 29, 2022
バルッチ氏はTechCrunchに、コードの中にこの機能を特定のユーザー、たとえばTwitterのスーパーフォローを使っているクリエイターに制限するようなカ所は見つからなかったと語った。
いずれにせよ、Collaborations機能の追加は、Twitterが自らのプラットフォームをバーチャルタウンスクエアやリアルタイムニュースネットワーク以上のものに活用する方法を考えていることを示す新たな兆候と言えるだろう。
Twitterがここ数カ月テストしている数多くの新商品の中の1つは、Twitterをクリエイタープラットフォームにして、フォロワーがお気に入りのアカウントをサブスクライブすることで、写真やビデオなどのメディアやプライベートなツイートなどのファン専用コンテンツをアクセスできるようにする、というアイデアだ。「スーパーフォロー」と呼ばれるこの機能は、2021年10月に全世界のiOSユーザー向けに公開され、 今回の早期テスト期間ではiOSとAndroidユーザーが利用できる。資格要件によると、ファンにスーパーフォロー・サブスクリプションを提供するためには、クリエイターは米国拠点でフォロワーが1万人以上でなければならない。
クリエイターたちがTwitterを、サブスクリプションによる収益を生む有効なプラットフォームと見ているのかどうかはまだわからない。しかしTwitterにはこのプラットフォームを使っているブランド広告主や、Twitterインフルエンサーなどと言われる大量のフォロワーをもつ有名ユーザーがたくさんいる。新しいコラボレーション機能には、この2つのグループを結びつけられる可能性がある。
もちろん、コラボレーション機能にはブランド契約以外にもいろいろな利用場面が考えられる。組織、会社、グループなどの共同声明や、複数の著者や制作者による作品、たとえばポッドキャストやニュースレター、ニュース記事などの宣伝にも使えるだろう。さらには、どんな理由であれ、一緒に何かをしたい人たちが楽しみのために使ってもいい。
Twitterは、しかし、Twitter Collaborationsの計画について現時点では我々の憶測にまかせている。
コメント要求に対してTwitter広報担当者は、同機能はTwitterが現在「検討している」ものであることを認めただけで、機能や計画、提供日付などについての情報を明らかにしなかった。
画像クレジット:Bloomberg / Getty Images
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook)