もっと詳しく

メルセデスW126にカーボンワイドボディを組み合わせれば、壮大なレストモッドになる。ワイドボディのカーボンボディキット、ロティフォーム製ホイール、ツインパイプエキゾースト、ロールケージなど、メルセデスW126をベースにしたレストモッドがこれだ!

この「メルセデスSクラス」は、四角四面な人や伝統主義者には向かない! アーティスト、カラン アディヴィ(Karan Adivi)は、不朽の名作とはまったく関係のない「W126」をデザインした。これはなんとも意見が真っ二つに分かれるであろう、レストモッドプロジェクトだ!

レストモッドは非常に人気がある。近年、自動車のレジェンドモデルに最新のテクノロジーを搭載するレストモッドビジネスを起業する新興メーカーやチューナーが増えている。レストモッドシーンの共同創設者の一つは、精巧なポルシェの作品で、世界的に有名になったシンガー社である。

電気自動車の「アルファロメオGT」から、700馬力の「レンジローバー クラシック」、伝説の「ランチア037」をモデルにした「キメラアトモビリEVO37」のようなエキゾチックなモデルまで、レストモッドの種類は豊富だ。

とにかく幅が広い。メルセデスW126のワイドボディ感は、特によく伝わってくる。

「メルセデスSクラスW126」をベースにしたレストモッドはまだ存在しないが、才能あるアーティスト、カラン アディヴィが、「W126」のワイドボディカーボンボディキットのレンダリングで、その姿を表現している。

89万台以上製造されたメルセデスW126

多くのファンにとって、「W126」は、歴代のメルセデスの中でも最も美しいサルーンである。「W116」の後継として1979年に発売され、1979年から1991年まで、89万台以上生産され(C126クーペ仕様も含む)、その後、巨大な「W140」に取って代わられた。

「W126」は、運転席エアバッグを搭載した最初の市販車(1981年~)であるだけでなく、純粋なラグジュアリーのシンボルでもあったのだ。現在では、よく整備されたものは少なく、それなりの価値があるネオクラシックモデルだ。

ここで紹介するワイドボディのプロジェクトは、オリジナルとの共通点がほとんどなく、決して万人受けするものではないだろう。しかし、ひとつだけ確かなことは、「Sクラス」のCGI図面が単純に印象的に見えるということは間違いない。

ボディキットは、80年代、90年代のレーシングカーをイメージしている。巨大なエアインテーク、NACAダクト、そしてもちろん、超ワイドな、ホイールアーチが特徴となっている。「私の中では、これは実現されていないメルセデスのプロジェクトなのです」とカラン アディヴィは語る。

シルバーアローのイメージ: 細部を除き、ブルーバージョンに似ている。

アディヴィは、ワイドボディの「ベンツSクラス」を3種類デザインしている。まずはダークブルーのバージョンから見ていこう。フロントには、XXLサイズのエアインテーク、AMGのロゴが入ったクラッドヘッドライト、ビジュアリーカーボンのフロントスプリッターなど、強烈なアピールを伴うものが装備されている。

プロフィールを見れば、まずシルバーのRotiform製マルチスポークホイールが目に飛び込んでくる。リアドアは、NACAエアインテークが装着され、極端にワイド化されている。

ナンバープレート代わりの排気管

フロントガラスにストラットが設けられただけでなく、リアでは、2本のテールパイプがナンバープレートのくぼみの位置まで上方に移動したことが、この「W126」のデザインを強烈かつユニークなものとして際立たせている。レーシングカーにナンバープレートは必要ないということか?

ダークブルーの代わりにシルバーの塗装、ゴールドの星をあしらったロティフォームのホイール、イエローのブレーキキャリパーが、最も印象的な識別点となっている。

ロールケージとBBSターボファンホイール

最終バージョンとなる第3弾「W126」では、プロジェクトに王冠をかぶせる。ここでは、「Sクラス」にマットオレンジの塗装を施し、衝突試験車を思わせるようなイメージに仕上げている。しかし、目を引くのはもちろんBBS製のターボファンホイールで、「W126」の表情を一新している。

また、ロールケージや耳付きバケットシートなど、究極のレーシングカー気分を味わえる仕様になっていることも一目瞭然だ。

オレンジ色のSクラスは、カラン アディヴィのプロジェクトの中で最も残酷なバージョンといえよう。BBSターボファンホイールは、レーシングルックを最大限に演出している。

ワイドボディのベンツに興奮するトラディショナルな人たちの前に、このプロジェクトは現時点ではあくまでもデジタル図面に過ぎず、現実的には実現しない可能性が高いことを、もう一度指摘しておく。

結論:
公道走行を可能にするのは難しいとしても、クラシックでスタイリッシュな「W126」に、カーボン製のワイドボディを載せるというのはなかなかおもしろいし、魅力的だ。そしてさらに適したアイデアがある。6.2リッター自然吸気V8(M156)で、再びレストモッドのアイデアを取り入れるというのはどうだろう。それを踏まえて、あえて今回のようなレース仕様のレストモッドを現実化させてみたいと思うのは私だけではないだろう。

【ABJのコメント】
レストモッドも百花繚乱、ではあるが、今回の「W126」のメルセデスはレースに焦点をあてたレストモッドである・・・って、そもそもレースの車両とは一台一台オリジナルで作るものじゃなかったっけ、という気もするが、現代の技術で昔の「メルセデス・ベンツSクラス」のレース仕様を「あくまでもイメージとして作り上げる」ということなのだろう(たぶん)。

というわけで、決してマジにこの車でレースを行うのではなく、こういう感じのレストモッドもできるし、こういう世界がお好きでしたらぜひどうぞ、という今回の「W126」だが・・・。個人的にはやっぱりよくわからない。公道は当然走れないし、サーキットでレースに使えるかというとそういうものでもないらしい、じゃあ一体、この車をどうやってどこで使うのが正しいのか、ぜひ理解している人がいたら教えてほしい。(KO)

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo:Karan Adivi