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<p>Chill CARS|街の景色を柔らかくしてくれる、軽の商用車。</p><p>1960年に初代が誕生し世代を重ね現在も販売が行われている〈ダイハツ〉の《ハイゼット》。⇒ 1972年に登場した4代目のデザインは、派手な意匠のクルマが好まれがちな現代において、実に微笑ましく眼に映ります。</p><p>経済や生活を支える商用車の中でも、さらに身近な存在なのが軽自動車のトラックやバンだ。小さな車体を生かし、日本中のあらゆる場面で、その姿を見ることができる。</p><p>ダイハツ ハイゼットバン(4代目) 軽自動車を得意とする〈ダイハツ〉の《ハイゼット》は、1960年に初代が誕生し、世代を重ね現在も販売が行われている、歴史ある軽商用車だ。丸い車体が印象的な4代目は、1972年に登場。バンモデルでは、どちらが進行方向かわからないような、傾斜角が大きめなリアゲートなど、個性的な外観を持つ。フロントウィンドウ直下に置かれたグリルや、そこに収まる蛙のようなヘッドライトも愛嬌いっぱいだ。 一度見たら忘れられないほど、愛嬌ある表情を持つフロント。 小さいクルマを、よりコンパクトに見せる丸い車体。リアウィンドウ下のV字デザインがアクセント。 細いステアリング、独立式のメーター、引き出し式スイッチなどに、70年代の自動車らしさを感じ取れる。 なにより、4代目《ハイゼットバン》では、そのコンパクトさにも驚かされる。軽自動車では、車体寸法に上限を決めているが、この時代では、現在の規格より全長が40cm、全幅は約18cmも小さいためだ。また、最近の軽商用バンでは、積載性を極限まで突き詰めて四角いスタイルを得ているが、4代目《ハイゼットバン》は、窓部分が上に向かって大きく絞り込まれているのも特徴である。工業製品にもおおらかさがあった時代の表れと言っていいだろう。 整然としたデザイン、吊り目のヘッドライト……派手な意匠のクルマが好まれがちな現代において、4代目《ハイゼットバン》のデザインは、実に微笑ましく眼に映る。クルマのデザインは、街の景色を変え、クルマを見た人の表情さえも柔らかくすることができるのだ。 country: Japan</p>