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玄宗が犀(さい)の角の形をした瑪瑙(めのう)の杯をかかげ、同席した十五人が乾杯の声を上げた。その瞬間、隣室に控えた楽師たちが笙(しょう)や?篥(ひちりき)、琵琶や琴をかなではじめた。「天国にでも迷い込んだ心地でございます。このようなおもてなしをいただくお礼に、営州の方物(ほうぶつ…