| もしこれを販売していたらとんでもない希少価値がついたに違いない |
見た感じ、そんなに悪くない。むしろ正式にラインアップに加えて良かったのかも
さて、世の中には「電子レンジ」「アルマイト加工」「コカコーラ」「バイアグラ」など偶然が重なって発明されたものが多数存在しますが、今回紹介する「世界に一台しかない、ピンクのマスタング・マッハE」もそういった偶然の産物です。
この「ピンクの」マスタング・マッハEのプリプロダクションモデル(量産前の最終試作品)は2020年に”誤って”生産されてしまったもので、現在に至るまで唯一、実際に生産されたピンクのマスタング・マッハEなのだそう。
なぜ「間違いが」起きたのか?
そこでなぜこういった間違いが起きたのかということですが、プリプロダクションモデルの生産に際し、塗装ブースの作業員がまずホワイトのベースコートを塗装し、その後にレッドの上塗りを吹き付ける際、ペイントガンを新しいものに交換することを忘れたため、「ホワイトとレッドが混ざって」ピンクになってしまったようですね。
この事実は、フォードの工場にて製品の欠陥などを検査する請負業者であるアレクシス・アギラー・ゴメス氏がFacebookページ「Super AutoQuirk Dougposting」に投稿したもので、画像を見るとまさにピンク(日本だとこういった立場の人が情報を公開するということは考えにくいが、アメリカではさほど珍しくないようだ)。
量産となるとすべての工程が自動化されており、同じブース内で下塗りと上塗りを塗装することはないと思われ、よってこういった間違いが起きることはなさそうで、つまりこれは「プリプロダクションモデルならではのエラー」ということになりそう。
同氏によれば、このマッハEは最終的に別のカラーに再塗装されて別のテストに使用されたそうですが、こういったプリプロダクションモデルは展示に回されたり、従業員に安価で販売されることになる、とのこと。
なお、工業製品にはこういったエラーがつきもので、ときどきエラー品が市場に出回ったりすることがあり、硬貨やミニカー(トミカなど)などは非常に高い価格で取引されることがありますね。
ピンクは意外とアメリカでは人気がある
参考までに、日本だとピンクはさほど人気があるカラーではなく、しかしアメリカや中国ではかなり人気が高いといい、男性ユーザーの比率も小さくはない、と言われます。
実際のところマッチョなイメージの強いジープそしてダッジも「ピンク」をなんどか(限定ながらも)設定していま。
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そのほかカスタムカーにおいても「ピンク」は珍しくはなく、自己主張(もしくはセルフプロデュース)の手段として幅広く用いられているもよう。
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参照:TheDrive, Super AutoQuirk Dougposting
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