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<p>昭和から令和へ…『うる星やつら』P語る再アニメ化の真意「現在の常識では通用しない行動から力を受け取ってほしい」</p><p>昭和から令和へ…『うる星やつら』P語る再アニメ化の真意「現在の常識では通用しない行動から力を受け取ってほしい」 #うる星やつら #高橋留美子 #アニメ #漫画 #フジテレビ #ノイタミナ #小学館</p><p>1980年代に初放送され、当時の若者カルチャーに多大な影響を与えた伝説的アニメ『うる星やつら』。人気漫画家・高橋留美子氏のデビュー作であり、初期のチーフディレクターを押井守氏らが務めて一躍ブレイクした本作は、現在に至るまでヒロイン・ラムの衣装や主題歌が何度もブームになっている名作であり問題作だ。そんな本作が36年ぶりに新作としてフジテレビ深夜アニメ枠ノイタミナで放送される。“なんでもあり”をやりつくした感もある昭和版を超えることは可能なのか? いま令和版を制作する意義をフジテレビの尾崎紀子チーフプロデュー</p><p>前作は、原作の人気に加えて斬新な内容や先鋭的な演出や作画が、アニメファンからも大きな注目を集め、斬新なドタバタ・ラブコメディで人気を得るとともに、押井守氏や脚本家・伊藤和典氏といった奇才を生むきっかにもなった。当時の若者のカルチャーにまで発展し、多大な影響を与えた作品であるだけに、再アニメ化へのハードルは高かったことだろう。 「漫画でも小説でも普遍性がある金字塔的な原作は、きっかけがあればこれまでにも何度も映像化されてきました。加えて、劇場やテレビ以外にも視聴環境が飛躍的に広がっている現在、そういった楽しみ方がライフスタイルの中でも広く受け入れられていると感じています。デビュー作以降の高橋先生の作品群の数多くが、すでにアニメ化され愛されているなか、まずは新作がそのファミリーの一員になれること自体が光栄なことに他なりません。そのなかで何を挑戦できるか。どのようにしたらより多くの方が楽しんでくれるのか。ベストを尽くしたいと思います」 新作の監督はアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』を手がけた高橋秀弥氏と木村泰大氏が担当する。前作はドタバタ・ラブコメでありながら、学園恋愛だけでなくSF、ギャグ、シリアスなどある意味「なんでもあり」の世界観が、読者や視聴者を飽きさせない魅力になっていた。そんな偉大な前作の後を継ぐ2人のプレッシャーがとてつもなく大きいことは想像に難くない。尾崎氏は期待と現状をこう語る。 「2人ともそれぞれしっかりとしたビジョンをお持ちで、それでいて周囲を緊張させずにコミュニケーションを活性化させる軽やかな空気感があります。これはラブコメをやる上で大切なこと。シリーズ構成の柿原優子さんとのやりとりも軽妙で、そこはすごく内容に活かされていると思います。大きな作品だからと気負うタイプではなく、前作のインパクトをポジティブなものとして捉えた上で新作に力を注げる方です。実際は、アニメ演出家としていろいろな葛藤があったかもしれませんし、いまも真っ只中かもしれません。しかし、上手にコントロールされています」 本作の重要な要素のひとつになるのが、主人公・諸星あたるとラムのキャラクター性だ。今回のキャラクターデザインは『おそ松さん』を手がけた浅野直之氏に白羽の矢が立った。尾崎氏はその起用理由を「浅野さんが描くラムちゃんが見てみたい! というのがメインスタッフ一同の直感的な気持ちでした」と明かす。 「もちろん高い技術力や、豊富なご経験、目に見える実績などの裏付けがある方で、浅野さんご自身もとても強い気持ちで臨んでくださっています。それぞれのキャラクターがちゃんと“降りてくる”まで何度も描き直されていて、細胞レベルでキャラクターを自分のものにするまで、時間と労力を惜しまない。まだ発表されていない数多くのキャラクターたちもポップでキュートでかっこよくて最高です」 時代背景が違えども、新作で昭和から令和に伝えたい楽観的なタフさと精神力</p>