デロリアン エヴォルブド(DeLorean EVolved)は、決してマニア向けのクルマではない。2022年夏、新型デロリアン エヴォルブドが発表される – だが、象徴的なDMC-12を思い起こさせるのは、ほんのわずかなディテールだけだ。全情報!
デロリアン モーターカンパニー(DMC)は、「DMC-12」の誕生から40年を記念して、2022年に新型「デロリアン エヴォルブド」を発表する予定だ。今回、DMCはその正確な日程を明らかにした。ワールドプレミアは8月18日だ。「エヴォルブド」はあくまで社内コードなので、発表当日にDMCから正式なモデル名も発表される予定だ。
先日、メーカーが電動デロリアンの写真を初めて掲載したが、今回はリアビューの動画も公開されている。同時に、いくつかの新事実も明らかになった。
外観: DMC-12を彷彿とさせるのはディテールのみ
最新の映像で、すでに3つの「デロリアン エヴォルブド」のティザーが公開されている。遠目には全部が見えないとはいえ、オリジナルとの共通点が少ないことは明らかだ。
「DMC-12」は角張ったボディで知られているが、デロリアンは新型でまったく逆のことをおこなっている。3つのティザーは、いずれもソフトで流れるようなモダンなフォルムばかりだ。
しかし、いくつかのディテールは、確かに80年代のフィルムアイコンを彷彿とさせるものだ。また、「エヴォルブド」には特徴的なガルウィングドアが搭載されることが既に知られている。
加えて、注意深く観察すると、他にもいくつかの特徴に気がつく。中でも、背面に小さく刻まれた「DeLorean」の文字は、オリジナルと同じ場所にあり、アイコンとの関係性を明らかにしている。
さらに目立たないところでは、「Lorean」の「e」の真ん中のストロークがイタリアの国旗のように描かれているのだ。この繊細さは、デロリアン モーターカンパニーとイタルデザイン ジウジアーロのコラボレーションから着想を得ている。
しかし、それだけではない! デザインスタジオの創設者、ジョルジョ ジウジアーロが「DMC-12」をデザインしたのは40年以上も前のことだ。だから、名前にあるイタリアの旗は、「エヴォルブド」へのオマージュであると同時に、オリジナルへのオマージュでもあるのだ。
「DMC-12」の背面には、ステップ状の特徴的なカバーがある。これらは、少なくとも視覚的には「エヴォルブド」でも取り上げられている。このカバーがリアウインドウのデザインとして使われているだけなのか、それとも「DMC-12」のように実際に印象的なものなのかは、現時点ではまだ明らかではない。
また、最新の映像では、リア全体に伸びる細いソリッドライトの帯も確認できる。その下には、近未来的な文字の「DELOREAN」が描かれている。しかし、これが実際に車に描かれた文字なのか、単なる映像の効果なのかは定かではない。
エンジン: デロリアン エヴォルブドは純粋な電気自動車だ
「バック トゥ ザ フューチャー」のカルトシネマカーと同様に、新型デロリアンも電気を必要とする。しかし、今日は、時間旅行のためではなく、推進力の源として。でも、もしかしたら、近いうちに伝説の3部作のリメイクが出るかもしれない。そして、新型「デロリアン エヴォルブド」に、ドクから声がかかるかもしれない。
Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: DeLorean Motor Company