<p>ホテル建物を解体、トラックで運搬後に再び組み立て新規開業へ…業者「日本初の試み」</p><p>ホテル建物を解体、トラックで運搬後に再び組み立て新規開業へ…業者「日本初の試み」 #経済</p><p>不動産業などを営むエンシン(大阪市)は、宮城県気仙沼市のホテルの建物を解体し、岩手県北上市に移設して9月中旬に新規開業する。需要の変化に迅速に対応でき、同社は「不動産を動産化し、再び不動産にする日本初の試み」としている</p><p>。 移設するのは、気仙沼市内に2014年に建てられたホテル。分解・組み立てが容易な「モジュール工法」で作られ、鉄骨造り3階建て全48室。東日本大震災の復興関係者などに利用されてきたが、復興事業の減少に伴い、宿泊者が減ってきた。このため、半導体大手キオクシアによる新製造棟建設などが進行中で、需要の伸びが見込める北上市への移転を決めた。 エンシンによると、2客室単位のモジュールに分解してトラックで運び、同市北鬼柳の建設地点で組み立て、「ビジネスホテル ドリームビレッジエンシン」としてオープンする。一連の費用は約1億5000万円で、新規建設より大幅に削減できるという。 4月27日に行われた起工式で、同社の原田豊隆常務は「ホテル移設は、需要に機敏に対応できるだけではなく、災害復興への即応力という点でも利点は大きい。資源の再利用にもなる」と話していた。</p>