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 コスモエネルギーホールディングスは2023年3月期に入り、5カ年の中期経営計画の最終年度を迎えた。現中計の進捗は極めて好調だ。中計目標の1つに自己資本を4000億円以上にするという数字を掲げていた。21年12月時点ですでに、純資産は5000億円を超えている。燃料油需要の減少やコロナ禍といった逆境をはね返した同社は、次の一手をどう描くのか。桐山浩社長に聞いた。

■…現在の事業環境をどう評価しますか。

 「主力の石油精製事業では、中計策定時である17年の見通しよりもはるかに良好な事業環境を享受している。業界再編で石油製品のマージンがここまで安定するとは、想定外だった。製油所も21年度は非常に高い稼働率を維持できている。(2割出資した)キグナス石油との提携も寄与し、現在は販売量と生産能力がちょうど一致している」

 「一方、石油化学は悪い方向で想定外。パラキシレンなど芳香族の市況が悪い。当初の想定と比べ、好況時の利益が減り、不況時の損失が悪化している。石油化学事業は石油精製事業よりもボラタイルだと感じる。石油製品と比べ市場規模が小さい石油化学は、価格変動の波に一度晒されれば、やりようが無い面がある」

■…同業他社で製油所の稼働トラブルが相次いでいます。なぜコスモ石油は高稼働を継続できたのでしょうか。続きは本紙で

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The post コスモエネHD・桐山浩社長に聞く first appeared on 化学工業日報.