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<p>【戦火のウクライナ】地下鉄ホームに大統領登場 厳戒態勢の会見</p><p>【戦火のウクライナ】地下鉄ホームに大統領登場 厳戒態勢の会見 地下何メートルなのか、東京の都営地下鉄大江戸線よりも深く感じたエスカレーターを降りると、金属探知機のゲートが置かれていた。大勢の兵士が全員の手荷物検査をしている。</p><p>ロシアからの侵攻が続くウクライナ。日本から記者と同行で入った首都キーウ(キエフ)からの3回目のリポートは、地下鉄駅のホームで行われた23日の大統領記者会見の模…</p><p>記者会見で、記者の質問をメモしながら聞くウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 「こんなビルの一室で会見をしていたら、ロシア軍のミサイル攻撃や急襲にあうかもしれないな」。大統領の会見だから大丈夫だろうと、ホテルの部屋に防弾チョッキと防弾ヘルメットを置いてきていた。 大統領の居場所はトップシークレットとして扱われているが、記者会見となればそうもいかない。事前に記者には場所と時刻の案内が周知されている。集まったメディアの数は世界各国から数百人で、立場や信条も違う。当局の事前チェックがあるとはいえ、親露派のメディアや記者がいてもおかしくない。そこから、万が一ロシア軍に事前に情報が漏れていたら‥。 ウクライナのゼレンスキー大統領の会見中、周囲を警戒する武装した兵士 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 心配をしていると受付が開始された。一人ずつパスポートとウクライナ国防省の取材許可証がチェックされる。ビルに入ると案内されたのは建物に併設された地下鉄駅の改札だった。状況がのみ込めないままホームへと続く長いエスカレーターを降りる。地下鉄でどこかへ連れていかれた。会見場はどこなのだろう?。 ウクライナのゼレンスキー大統領が会見した地下鉄駅のホームに向かうエスカレーター =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 地下何メートルなのか、東京の都営地下鉄大江戸線よりも深く感じたエスカレーターを降りると、金属探知機のゲートが置かれていた。大勢の兵士が全員の手荷物検査をしている。さらに数十メートルのエスカレーターを降りると、地下鉄のホームにたどり着いた。ホームの端に演台が用意されている。ここが会見場だった。 まるで映画のセット 時刻は午後5時過ぎ、帰宅を急ぐ市民を乗せた地下鉄の列車が“会見場”の脇を通過していく。ホームには会見を撮影しようと数十台のテレビカメラが並び、組み立て式のクレーンカメラも持ち込まれていた。脇を通過する列車の車内、驚いた様子でこちらを指さしている乗客もいる。映画のセットのような非現実的な空間だ。 地下鉄駅のホームに設けられた会場で記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 確かにここならミサイル攻撃を受けても大丈夫だろう。そもそもキーウの地下鉄駅は核シェルターの役割も兼ねるために地下深くに作られたと聞いたことがある。地下鉄の駅ならば侵入経路も限られるために警備もしやすいはずだ。 午後7時半、ゼレンスキー大統領が側近とともにエスカレーターを降りて会見場に現れるとウクライナ国内のメディアから拍手が湧き起こった。約2時間、時折、記者の質問をメモに取りながら、大統領は自分の言葉で丁寧に記者の質問に答えていく。手元のメモを棒読みすることもなく、原稿を投影するプロンプターも使わない。 俳優出身の大統領だからだろうか、必死に自分の言葉を紡ぐ姿勢に親しみやすさを感じた会見だった。 【ウクライナ侵攻】記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 地下鉄駅のホームに設けられた会場で記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) ウクライナのゼレンスキー大統領の会見を前に、会場に入る武装した兵士=23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 地下鉄駅のホームに設けられた会場で記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影) 記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領 =23日午後、ウクライナ・キーウ(桐原正道撮影)</p>