ADAC TotalEnergies 24h Nürburgring
ニュルブルクリンク24時間耐久レースがいよいよはじまる!
今年は記念すべき第50回記念大会、そしてなんとBMW M GmbHが50周年、AMGが55周年を迎えるとあり、アニバーサリーが重なるドイツのモータースポーツ史、そして自動車業界にとっても大切な大会となることは間違いありません。そして、この記念すべき大会にはニュル名物でもあるコース脇のキャンプをはじめ、全面的に観客導入が復活し、レースウィークには沢山のファンで賑わっています。
過去2年は新型コロナウイルスの感染拡大防止策により、ノルトシュライフェでの観戦やキャンプが全面禁止。グランプリコースの指定スタンドは人数制限ありで観戦が可能でしたが、やはりあの20万人以上の歓声に包まれるスタートシーンやノルトシュライフェの周りに張り巡らされたテントやバーベキューの煙でモクモクな感じはニュルになくてはならないものです。
2年ぶりのいつものニュルに、ファンだけではなく、ドライバーたちもめちゃくちゃ楽しみにしているようです。無観客のノルトシュライフェは、もちろん灯りは一切ありませんから真っ暗な中を走るのはとても味気ないんだそうですよ。
フェラーリがポールポジションを獲得!
アウディ、BMW M、メルセデスAMGのドイツ御三家にポルシェ、それに加えてランボルギーニとフェラーリ、アストンマーティンがエントリーするトップカテゴリのSP9クラスは総合優勝を実際に争うクラス。プレミアムブランドの名に懸けて、この世界一過酷な難関コースで頂点になることはなによりもトップドライバーの証。そのGTドライバーの世界最強トップの座に君臨すべく、勇者たちが一同に集います。
予選では予想外(?)の#26 Octane126 フェラーリ 488 GT3 Evo 2020がポールポジションを獲得! それに続いて#99 ROWE RACING BMW M4と#7 Konrad Motorsport GmbH ランボルギーニ ウラカン GT3 EVOが陣取り、ポルシェ、メルセデス、アウディ、アストンマーティンはトップ3ならず・・・。24時間スプリントレースと称されるこのニュルでは、一瞬たりとも気を抜くことはできません。
波乱の予感の2022年ニュルブルクリンク24時間レース
往年のF1ドライバー、ジャッキー・スチュワートが『グリーンヘル(緑の地獄)』と称したように、ドイツの北西部に位置する1周が25.378kmと世界一長く、そしてアップダウンやブラインドコーナーが連なる難関コースでは、134台ものマシンとそれに携わる人々を通して数々のドラマが生まれます。さて、BMWとメルセデスは、そのプレミアムブランドのアニバーサリーに華を添えられるのでしょうか
REPORT/池ノ内みどり(Midori IKENOUCHI)
PHOTO/ADAC TotalEnergies 24h Nürburgring 2022、アウディAG、ポルシェAG、BMW AG