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<p>Slack、「Salesforceとのより広範な統合」を発表。Salesforceクラウド接続、FlowやApexのサポートなど</p><p>Slack、「Salesforceとのより広範な統合」を発表。Salesforceクラウド接続、FlowやApexのサポートなど</p><p>昨年、Salesforce.com(以下、Salesforce)に買収され子会社化されたSlack Technologies(以下、Slack)は、Salesforceが4月27日・28日(現地時間)に米国サンフランシスコで開催するコンベンション「TrailblazerDX」に先だって報道発表を行い、コミュニケーションツール「Slack」の機能拡張を発表した。</p><p>Salesforce FlowをSlackから利用できる「Flow in Slack」、 ApexをSlackから利用できる「Apex SDK for Slack」 このほかにもSlackは今回、Salesforceとの機能統合を発表している。Salesforceが提供しているプロセス/ビジネスフローの自動化機能「Salesforce Flow」をSlackから利用する機能として「Flow in Slack」を発表した。 Salesforce FlowをSlackから利用できる「Flow in Slack」 Salesforce Flowは「プロセスビルダー」と「フロービルダー」という2つのツールが用意されており、ローコードでプログラムを作成し、自動化されたビジネスプロセスを構築することが可能になっている。 今回、Slackが発表した「Flow in Slack」では、そのSalesforce FlowをSlackから利用できるようにする。それにより同じようにローコードでプログラムを作成し、ビジネスプロセスの自動化などを行うことが可能になる。Slackにもすでに「ワークフロービルダー」と呼ばれる機能が用意されているが、そちらはSlackの中でのさまざまなアクションの自動化に、こちらのFlow in SlackはSalesforce FlowをSlackから利用する機能となる。 Salesforce Flow また、Salesforceで高度なアプリケーションをユーザーが構築したいときに利用されるプログラミング言語「Apex」をSlackから利用する機能として「Apex SDK for Slack」も提供が開始される。ApexはSalesforceが提供しているAPIなどを活用してより高度なアプリケーションを構築したいときに利用されるスクリプト型のプログラミング言語で、Salesforceの開発者にはおなじみのプログラミング言語となっている。 Apex SDK for Slackでは、そのApexをSlackの「Block Kit」に自動でポーティングして、SlackのUIからSalesforceのデータにアクセスするようなアプリケーションを簡単に構築することができる。前出のFlow in SlackがローコードでSalesforceのデータにアクセスする仕組みを実現できるのに対して、こちらのApex SDK for Slackではプログラミングの知識は必要になるが、より高度なアプリを開発することが可能になるため、独自のプログラマーなどを抱えている大企業などにはうれしい機能拡張と言える。 「Apex SDK for Slack」を利用すると、SlackからApex言語を利用してSalesforceにアクセスできる、より高度なアプリケーションを作成できる シーマン氏は「Salesforceクラウドとの統合、Flow in Slack、Apex SDK for Slackのいずれも本日からより広範なベータテストを開始する。Salesforceクラウドとの統合は今夏にGAとなり、それ以外はその後、順次投入される」と述べ、今回発表された3つのSalesforceとの統合(クラウド統合、Flow in Slack、Apex SDK for Slack)はいずれも本日より広範なベータテストが開始され、まず今夏にクラウド統合がGA開始となり、残り2つは順次、GAになっていくと説明した。 関連リンク</p>