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『少年時代 飛行機雲はるか』 (理論社・1980円) 懐かしく充実した時間を旅する 小説の舞台は、東北にある、いくつかの町内をもつそこそこに大きい町。桜並木がある夏の瀬川が流れ、町のなかには藤の木山という小山があり、喜多町の少年たちは、ここに砦(とりで)を作り、仲間たちの本拠地にしている…