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『カルチャーセンター』 (書肆侃侃房・1870円) この長編には長めの作中作がある。末尾には小説に登場したとみられる実在の人物や関係者のコメントが並ぶ。作中作は、内側から小説全体を映し出す鏡のような存在になっている。「小説」としか呼びようがない表現形態を取る。 カルチャーセンターの小説…