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翌日、興慶宮の勤政務本楼で玄宗皇帝と安禄山の対面がおこなわれた。外国からの使者を迎えるための大広間の上段に玄宗が座り、左右に李林甫と高力士が控えている。左右に近臣たちが居並ぶ広間に紫色の軍服姿の禄山が進み、両膝をついてうやうやしく挨拶をした。「平盧(へいろ)節度使の安禄山でござい…