【上海=石田亮】「長江保護法」に関連した危険化学品海上輸送問題が解決に向かっている。今月、上海海事局からの発表によってMSDS(化学物質等安全データシート)の組成成分情報の100%開示が必須ではなくなり、危険有害性区分に該当しない場合は非輸送禁止貨物として処理されることが明文化された。同法の施行以降、化学関連企業に対し、船会社、フォワーダー(貨物利用運送事業者)がMSDSの成分情報の100%開示を要求、開示できない場合は輸送を拒否するというもの。2021年3月1日の施行から、これまで上海向けをはじめ長江流域に位置する港を利用した危険化学品の海上輸送でトラブルが度々発生していた。
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