真っ白になって書いていく 血液のがん患った花村萬月さんの苦痛小説 （朝日新聞）

作家の花村萬月さん=12日午後、京都市中京区、槌谷綾二撮影 [PR] どんなに親しい仲でも、痛みは他人にわからない。痛みの表現を突きつめた『ハイドロサルファイト・コンク』（集英社）は、血液のがんに直面した作家、花村萬月（まんげつ）さん（67）の生と死の苦痛小説だ。 「先月まで嘔吐（おうと）が…