1901(明治34)年8月、近代短歌史上画期的な歌集が上梓(じょうし)された。与謝野晶子の第1歌集「みだれ髪」である。艶めかしくもありロマンティックな響きを持つタイトルだ。 挿絵は藤島武二の版画が単色で掲載されている。表紙は、女性の顔にまとわりついた髪のハート型に、一本の矢が右下に向かっ…
1901(明治34)年8月、近代短歌史上画期的な歌集が上梓(じょうし)された。与謝野晶子の第1歌集「みだれ髪」である。艶めかしくもありロマンティックな響きを持つタイトルだ。 挿絵は藤島武二の版画が単色で掲載されている。表紙は、女性の顔にまとわりついた髪のハート型に、一本の矢が右下に向かっ…