新しいパン経済圏で、地域経済に貢献し続けるパンフォーユー【#panforyou】

皆さんこんにちは。河上純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第33回目はパン業界のDXを推進している株式会社パンフォーユー　取締役である山口　翔さんにお話を伺います。

パンフォーユーは全国のパン屋さんとパン好きをつないでいます

私たちパンフォーユーは、よく勘違いされるのですが、パンを作っているメーカーではなくて、全国のパン屋さんを「冷凍技術」と「IT」でパンを「作る人・売る人・食べる人」三方良しのプラットフォームを提供する会社です。
創業は2017年で丸5年目、会社のビジョンは「魅力ある仕事を地方にも」です。

代表取締役の矢野は群馬県桐生市出身で、地方から日本全国、そして世界で勝負できるものは何だろうか？と探していたときに「冷凍パン」に行き着きました。
ご存知のとおり、都会のパンはどんどん値上がりしていて、人気のパン屋さんは日々行列ができます。
一方、地方に目を向けると、そういった都会のパン屋さんと同じクオリティのものが、リーズナブルな価格で売られています。
都心と地方に価格差がある、そこを上手くつなぐことでビジネスになるんじゃないか？という視点からパンフォーユーは誕生しました。

パンフォーユーのサービス紹介

パンフォーユーが提供するサービスは個人向けと法人向けなどの４つの事業があります。

個人向けは「パンスク」（https://pansuku.com/）というサブスクリプション型のサービスで、月額3,990円（税込）です。
北は北海道、南は沖縄まで全国約75店舗のパン屋さんのパンが、月替りで自宅に届きます。自宅に居ながらにして全国津々浦々のパン屋さん巡りできるようなサービスです。
1箱8個前後のパン屋さんの自慢のパンが届きます。そして、毎月どこのパン屋さんのパンが届くか？はお楽しみのサービスです。美味しいパン屋さんとの素敵な出会いを楽しんでいただけます。

法人向けはオフィス向けの「パンフォーユーオフィス」（https://office.panforyou.jp/）という福利厚生型のサービスです。
オフィスに冷凍庫を置くだけで、パンをいつでも従業員に楽しんでいただけるサービスです。今現在は、関東圏を中心に200社以上に導入いただいております。

その他にも、パンを販売したい事業者向けのパンプラットフォーム「パンフォーユーBiz」や、ネットで贈れるパンギフト券「全国パン共通券」を展開しています。

おいしさの秘密は「パンを冷凍する袋」と「冷凍するタイミング」

パンを冷凍する袋と冷凍するタイミングがパンフォーユーの独自冷凍技術で、美味しさの秘密がつまっています。
一般的に、冷凍食品というのは急速冷凍するのが定石です。早く冷凍することで食品の劣化を防いでいます。
しかし、急速冷凍機というものは安くても500万円〜くらいで、初期投資が必要になります。また、急速冷凍機はスペースを取るものが多く、置く場所の確保も必要になります。
そこで、パンフォーユーの独自冷凍技術を使っていただくと、緩慢冷凍と言われる家庭用の冷凍庫でも美味しく冷凍できます。すでにある冷凍庫の空きスペースを使い、初期費用をかけずに始められるのが大きな特徴です。

パンの劣化は、デンプンが老化することによって起こります。
それを我々の袋を使うことで、抑えることができるので、パンのもっちり＆ふわふわを1カ月後も維持できるのです。

今後の取り組みについて

プレスリリースも出させていただきましたが、今後の取組として東急グループ4社さんと業務提携しました。

たとえば、東急電鉄さんとは、東急電鉄さん運営の環境配慮型サブスクリプションサービス「TuyTuy」と環境配慮の観点で連携しました。

また、「全国パン共通券」というネットで送れるパンのギフト券サービスも昨年末から開始しました。
これはビール券のように、「全国パン共通券」のステッカーが張られているパン屋さんで、パンを買う時に使用することができます。
パンフォーユーはこれまで、店頭外の売上を支援するサービスを展開してきましたが、「全国的パン共通券」によって実際に店舗に来ていただく来店促進の支援も始めました。

さらに、糖質15g以下のパンフォーユーオリジナル冷凍パンブランド「まいパン」を販売開始し、健康事業へも参入しました。
毎日（いつも）食べているパンと変わらないおいしさにこだわり、専用のオリジナルミックス粉からパン屋さん向けのレシピまで開発しました。毎日の食事に取り入れていただき、ご自身のお気に入りの「MYパン」になってほしいという願いを込めています。食事制限を理由にパン食べることを諦めていた方にも、私たちの美味しいパンを届けていきたいです。