| コルベットはC8世代で大きくそのラインアップを変化させ、環境への対応やライバルへの対抗を推し進める |
それぞれのバリエーションは「それぞれ固有の」性格を持つことになりそうだ
さて、コルベットのハイパフォーマンスバージョン「Z06」を発表したばかりのシボレーですが、今回はハイブリッドモデルのティーザー動画を公開。
GMのマーク・ロイスCEOはこの「ハイブリッド・コルベット」につき、モデル名含む追加情報を後日公開するとしていますが、今回の動画では雪原に登場する「全身をカモフラージュ用のシートで覆われた」コルベットの姿、そして前輪が回転し雪を蹴散らす様子(つまり4WD!)、さらにはダイナミックに雪原を走行するシーンも見られます。
ついにコルベットは4WDを手に入れる
なお、現行のC8世代となるコルベットは、その歴史の中ではじめてミドシップレイアウトを採用していますが、今回ティーザー動画にて存在が明らかになった”ハイブリッド”版コルベットもやはり「コルベット史上初」。
現時点ではその内容はまったくわからず、しかしウワサでは「E-Ray」と命名され、出力は600~650馬力となり、つまりZ06の670馬力よりも「やや低め」の出力を持つことになりそう。
エンジンはベースモデルの「スティングレイ」に積まれる495馬力版6.2リッターLT2 V8、そしてこれに100馬力超のエレクトリックモーターを組み合わせて前輪を駆動するものと考えられます。
ただし現時点ではエレクトリックモーターの配置や数については判明しておらず、フェラーリSF90ストラダーレのように「トランスミッションにひとつ、フロントに2つ」なのか、それとも「フロントに2つ」なのか、あるいは「フロントに1つ」なのかは全く不明。
理想的なのはやはり3モーターであり、というのもトランスミッションにモーターが内蔵されていれば、このモーターのみにて車両を走行させることができ、排出CO2を大きく下げることができるため。
もちろん「フロントのみにモーター」を搭載していたとしても、そのエレクトリックモーターのみでの走行は可能だと思われますが、その場合は「FF」となってしまい、元の設計がMRであるだけに、車両制御が難しくなるのかもしれません(さらにいえば、コルベットがFFというのは多くの人にとって許容できないと思う)。
ただ、トランスミッションとフロントとにモーターを搭載すると価格が大きく跳ね上がってしまい、なかなかに買いにくい価格となってしまうという懸念もあり、しかしGMとしてはこれから「エレクトリック」を押し進めたく、ライバルのフォードがマスタングブランドを電動化に活用していることを考えると、ハンパな性能でコルベットのハイブリッドモデルを発売するよりも、「ブッチギリの高性能(環境性能含む)」にてコルベットを電動化したいのかもしれません。※このE-rayはまだ求めやすい価格にて発売し、その後に究極のハイブリッドが控えているという話もある
とにかく謎だらけのハイブリッド盤コルベットではあるものの、雪上での走行動画を一発目に公開するあたり、サーキットにおける運動性能を追求したモデルではなく、おそらくは「日常性」「安定性」を重視したモデルだとも考えられ、Z06とはまた異なる性格が与えられることになりそうですね。
新型シボレー・コルベット「ハイブリッド」にティーザー動画はこちら
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参照:Chevrolet
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