ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2025年には自社タイトルの約半数をPCとモバイルプラットフォームで展開する見込みであることを発表した。
ソニーグループ : 2022年度 事業説明会資料(PDF)
- ソニーグループの2022年度事業説明会において、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの社長兼CEOのJim Ryan氏は、今後数年間のPlayStation Studiosの計画について明らかにした。
- Ryan氏によると、2025年度までに、VR、モバイル、ライブサービスゲームへの投資が増え、IPが増えるとのこと。
- 同社は常にファーストパーティのコンソール専用タイトルに力を注いでおり、それは今後も続くとのことだ。
変わりゆく市場の中で、投資を拡大し、シェアを獲得していく計画
発表は、5月26日に実施されたソニー事業説明会の中で行なわれた。ゲーム&ネットワークサービス分野では、PlayStation 5に関する現況や今後の展望が語られる中、2025年度までのPlayStation Studiosの展開についても詳しく説明されている。
Xbox Game Passなどのクラウドサービスでモバイルでのプレイも可能となり、Call of DutyやApex LegendsなどのAAAタイトルが移植されるなど、モバイルゲーム市場はかつてない活況となっている。ソニーは以前より、モバイルゲームへの参入に関心を示していたが、今後数年間で具体的な計画を進めるようだ。「PlayStation Studiosの価値」に適合する確立されたサードパーティのIPと、社内スタジオによって作成された新しいIPの両方を提供する事を目指すという。
また、PC向けの『Death Stranding』や『Horizon Zero Dawn』、『Days Gone』などの移植の成功により、売り上げでは大幅な成長を予定しており、加えて、Bungieの買収(まだ承認待ち)による、ライブサービス事業の拡大も含めると、2022年度の売上は3億ドル以上を見込んでいるという。この数字は2021年度の売上8,000万ドルの3倍以上となっている。
さらにPCとモバイルで展開する自社タイトルの数は、2025年には約半数になる予定とした。残りの半数はPS5タイトルで、PS5とPC、モバイルの3つの軸で展開することで、ファーストパーティータイトルをさらに進化させていくという。
また、VRへの投資も継続され、PS VR2は発売時に20以上のゲームを同時にリリースする予定だ。
今後も活発な投資や買収が続くと予想される。