新型BMW M2、後輪駆動で最高出力490馬力を実現へ。後輪駆動、M4の直列6気筒、そしておそらく490馬力: 次期型M2は再び本物のBMWとなることだろう。新着情報!
頑固なBMWファンの期待高まる? いまや、ほとんどのモデルでキドニーグリルはXXLサイズ、現行1シリーズ(F40)は横置き3/4気筒エンジンのみ、後輪駆動なしと、最近のBMWファンは楽しみが少ない。そして、非常に大胆なデザインの電気自動車SUV、「BMW iX」さえ登場した。しかし、遅くとも2022年秋までには、旧来のBMWファンの胸をワクワクさせるような、真の目玉が登場するはずだ。そのモデルこそが、新型「M2 G87」だ!
BMWは現在、プロトタイプのティザー写真とともに、近々デビュー予定の新型「M2」を公式に予告している。本稿では、外観のプレビューに加え、コンパクトスポーツカーのエンジンについて、我々がこれまでに入手したすべての情報を公開する!
エンジン: 新型M2では490馬力の可能性あり
ひとつだけ確かなことがある。ニュー「BMW M2」は、運転する楽しさを保証してくれる。旧型「M2コンペティション」はすでに「S55」型直列6気筒で410馬力を発揮していたので、後継モデルはそれをベースにさらに数十馬力を上乗せすることになりそうだ。
「G87」には、「M3」や「M4」に搭載されている排気量3リッターの新型エンジン「S58」が採用されることは確実だ。ノーマルバージョンで480馬力、コンペティションバージョンで510馬力を発生する。
これまで「M2」は、兄弟車へのリスペクト(配慮)から最高出力450馬力を搭載すると言われていた。しかし、BMWはすでに「M2」公式サイトで暫定的な消費量を発表している。リッター当たり10kmで、高性能な「2シリーズ」はこの時点で大きな兄弟車に非常に近づいている。そのため、ミュンヘンのメーカーでは「M2」に予想以上のパワーを与えることができた。
しかし、コンペティションモデル(510馬力)との一定の距離は確実に残る。しかし、すでに公表されている燃費の数値からすると、最高出力490馬力が現実的だと思われる。
「M3」や「M4」にオプションで用意されている全輪駆動も見送られるようだ。xDriveとして、より軽量な「M2」は、より大きな兄弟車に対抗し、マーケットシェアを奪うことになる可能性が高いからだ。
「M-DKG」ギアボックスはその役目を終え、BMWは新型「M2」におなじみのZF製8速オートマチックを採用する可能性が高い。しかし、心配は無用だ。純血主義者のために、おそらくマニュアルギアボックスは標準仕様としてラインナップに残ると思われる。
デザイン: フレア状のウィングと4本のリアルテールパイプを持つBMW M2
BMWは、ティザーとして独自のプロトタイプ写真を公開した。厳重なカモフラージュにもかかわらず、長いボンネットと短いリアという古典的なクーペのプロポーションがはっきりと見て取れる。「M2」のウィングは、先代の「M2 F87」や伝説の「1シリーズMクーペ」と同様に、真のMモデルにふさわしく、フレア形状を採用している。
リアでは、4本出しのエキゾーストがトップモデルであることを物語っている。この4本のテールパイプがフェイクでなく本物であることは、「M2」にとって名誉なことなのだ。
一方で、フロントは面白いことになりそうだ。このプロトタイプは特にマスキングされているため、「M2」が「M3/M4」スタイルのフロントで発売される可能性があるかどうかについては、現時点では確実なことは言えない。
話題の「ビーバーキドニーグリル」は、Mバージョンとノーマルモデルの区別をより強くするためのものだそうだ。しかし、「普通」の「BMW 2シリーズクーペG42」は、これに対してこう語る。現行モデルは比較的ワイドなキドニーグリルを装着しているが、「4シリーズ」とは異なり、高さはそれほどない。「M2」に関しては、大型のMキドニーグリルを批判する人たちの期待を集めているのは確かだ。
また、BMW M部門は、すでにMパフォーマンスパーツの予告を行っている。2シリーズのトップモデルには、将来的にリアにスポイラーやカラフルなホイールを装着することも可能なようだ。カモフラージュされたプロトタイプでは、テールパイプが斜めにオフセットされ、1本ずつ上に配置された、「M3」や「M4」でおなじみのパフォーマンスエキゾーストシステムも確認することができる。
価格: 新型BMW M2は先代より高価になる予定
2022年秋に新型「BMW M2」がディーラーショールームに並び始める時には、おそらく先代モデルよりも少し高価になることだろう。410馬力の「M2コンペティション」は、前回は約62,500ユーロ(約850万円)から販売されていた。次期型「M2」の価格は、おそらく65,000ユーロ(約880万円)弱からになると思われる。
Text: Katharina Berndt, Andreas Huber and Jan Götze
Photo: BMW AG