もっと詳しく

 2022年も富士芝桜のシーズンがやってきた。毎年何かが違う、変化がある「富士芝桜まつり」を富士急行がメディア取材用に用意した日野セレガで取材した。一般利用ではバスタ新宿からの高速バスがあるので時間が合えば直行で利用できる。周辺の観光スポットも合わせて取材したので詳細は画像ギャラリーからご覧いただきたい。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(動画が視聴できない場合はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBからご覧ください)


取材時は三分咲き!

 富士急行がメディア取材用に用意した送迎バスは旧富士急行観光(合併により現在はフジエクスプレス)の日野セレガ。都内の富士急グループバス事業者は合併によりフジエクスプレスが存続会社となったので、富士急行観光の行灯(あんどん)が入った貸切車は今後貴重な存在になる。見かけた際の記録撮影はお忘れなく。

富士急行観光の行灯は貴重になる?

 バスタ新宿からは0845発の富士急ハイランド・河口湖駅・本栖湖経由で富士芝桜会場行きの直通高速バスが出ている。復路は富士芝桜会場1330発なので約2時間の滞在時間がある。

 河口湖駅へのシャトルバスは多く出ているので、直通バスにこだわらなくても片道利用だけで富士山周辺の観光とセットで楽しむのもいいだろう。

フォトスポットも多数設置

 取材日現在は三分咲きなので近くで見ると、まだまだこれからという感じだが、遠目では一面にピンクのじゅうたんが敷き詰められた感じで美しい。2022年のテーマは「こころに、ピンクのしあわせ。」だ。新たに設置されたフォトスポットで芝桜と富士山をフレームに入れ込んだ映える写真をどうぞという趣向だ。

 では富士芝桜と後述のFUJIYAMAタワーとカチカチ山ロープウェイのタイムラプスと動画を1本でご覧いただこう。

FUJIYAMAタワー

 富士急ハイランドに移動して「FUJIYAMAタワー」に上がった。取材日は富士山は見えなかったが、絶景を見るだけではなく目の前はサミットなので低速で通過するジェットコースターとアイコンタクトや手を振り合いながらで油断した乗客が、3秒後には奈落の底に突き落とされる絶叫を聞くことができる。他人の絶叫は蜜の味なのか、自分が乗りたい衝動に駆られるのか。

目の前をジェットコースターが走る!

 夏にはこのタワーに新たなアトラクションができるらしく、イメージ看板がタワーの前に掲げられていたのだが、この高さを生かし過ぎな滑り台というかスライダーというか、これは本物を見るまで何とも言えない。

カチカチ山絶景ブランコ

 河口湖駅からすぐの場所にカチカチ山がある。新宿からの高速バスも停車するので直行も可能で、ここは山の絶景とともにフジヤマクッキーをお楽しみいただきたい。

天候が良ければ目の前に富士山が!

 まずはカチカチ山から。ロープウェイで登山すると河口湖と富士山のパノラマが広がる。新たにできた回廊を歩くだけで絶景が楽しめる工夫が施されていた。「カチカチ山絶景ブランコ」は富士山に向かって飛び出すかのような崖の上に設置されたブランコだ。

 安全のためハーネスを付ける必要があるので立ちこぎは不可。最大傾斜角度では、それなりのスリルがありそうだ。

FUJIYAMA COOKIE

 ロープウェイの下の駅は川口湖畔駅で、駅の下にはFUJIYAMA COOKIE本店がある。高速バスや路線バスが停車するバス停は同店の目の前に設置されている。人気のフジヤマクッキーは周辺各所で購入可能だが、ここで作られているので作る工程を見ながら出来たてを購入できるのはここだけだ。

フジヤマクッキー本店前はバス停なのでアクセスは良い

 甘いクッキーの香りと山ほどある種類に戸惑うが、1枚から購入可能なのでお好きなものを選んで詰めてもらおう。

富士急グループSDGsの取り組み

 富士急グループでは地域社会の発展と国際目標「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでおり、バス分野では12m大型電気バスの運行を続けている。

 また富士山五合目で手洗い用の水を循環利用するための装置を設置し、スタンドアロンで貴重な水を目的に応じて再利用できるような取り組みも行っている。

観光と環境を同時に考えるよい機会に

 富士山周辺は首都圏から2時間程度で行くことができる、言わずと知れた一大観光地で何気なく訪れている。しかし水面下ではさまざまな取り組みにより富士山の環境を守り、持続可能な観光地を目指していることも記憶の片隅に置いて歩くと観光立地のあり方も見えてくるだろう。

投稿 富士急のバスで徹底取材!2022年の「富士芝桜まつり」 満開のGWを狙え!!自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。