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<p>「経験したことのない恐怖」'船が30度傾く”とは 専門家が分析 – クローズアップ現代</p><p>知床観光船の遭難事故について、船舶事故に詳しい専門家に聞きました “船が30度傾いた”状態とは? 船の運航管理体制については? 大型連休で、旅行先で船に乗る人は?</p><p>「船が30度ほど傾いている」 という連絡を最後に行方がわからなくなった、北海道・知床半島の観光船。神戸大学・若林伸和教授に事故の状況を分析してもらった。</p><p>あくまで手がかりを元に想像するだけですが、最初の通報で「船首が浸水している」という言い方をしているので、だんだん船首が下がっていく感じだったんじゃないかなと思います。その状態で浸水していき、どんどん沈んでいく形になると思います。   (船長は)通報したよりもだいぶ前の段階で、前方が沈んでいるのを感じていたと思います。30度も傾くと、通常に動いていたエンジンでも止まってしまう可能性があります。 これは結果論ですが、かなり陸岸に近いところにいたようですので、エンジンがまだ動いている間にわざと陸に上がるように座礁していれば、沈むことは避けられた、助かったことも考えられます。   船長も含めてみなさんイスに座っていたと思うんですが、30度傾くと、座っているのもかなり難しくなります。滑り台を滑るような感じで、手を離したらそのまま前に落ちる感じになると思います。通常では起きない傾きです。 もう少し大きい500トンぐらいの練習船を操船しているときでも、計器の前にあるイスに座っていると、イスごとこけて、転げ落ちることになると思います。</p>