<p>【巨人・今日は何の日】長嶋茂雄の２０００安打記念球どこへ</p><p>【 #巨人・今日は何の日 】長嶋茂雄の2000安打記念球どこへ #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人の歴史をひもとく「今日は何の日」。１９７１年５月２５日、長嶋はヤクルトの浅野から左前安打を放ち、プロ入り通算２０００安打を記録した。プロ野球５人目の快挙だった。</p><p>＊ ＊ ＊ ２点リードの８回、先頭の長嶋はヤクルトの５番手・浅野の初球を左前に運んだ。川上、山内、榎本、野村につぎプロ野球５人目の通算２０００安打達成。スタンドのファンはどっと沸いた。ここまで３打席連続で凡退していただけに「年がいもなく気負っちゃったね。『よくやった』という声を聞いて、本当にうれしくなったんだ」。ヘルメットを高く振りかざし、歓声に応えた。 記念の打球は末次が持っていた。泥のついたボールを受け取った長嶋はチュッとキスしたあと、ポイとバッグの中に投げ入れた。野球史にさん然と輝く記念品だったが、無頓着だった。「記念のボールなんてひとつもないよ。とっておく気もないな」。いかに大記録樹立の証しであったとしても、しょせん過去の思い出。「すぎたことをいつまでも覚えていても仕方がない。オレはいつも“あした”に生きるんだ」。この行動こそ、さらに将来の記録に向かって前進しようという気持ちの表れだった。 試合は延長１０回にサヨナラ負け。だからちょっぴり歯切れが悪かった。「勝ちたかったなあ」。長嶋にはまだゴールはない。</p>