株式会社ポニーキャニオンのグループ会社である株式会社PCI MUSICが提供するアーティスト総合支援プラットフォーム「bazoo」と、株式会社ミクシィのカラオケ動画/ライブ配信コミュニティアプリ「KARASTA」との共催で2021年に行われたオーディション。その優勝者・夏夜が、the band apart作詞作曲のオリジナル楽曲「O. Bong(G.O.N.E. Remix)」を5月25日に配信リリースするということで、the band apart・木暮栄一(Dr)との対談を敢行!無事にレコーディングを終えた直後のリラックスした雰囲気の中で、オーディションの思い出から、本作の魅力などを語ってもらいました!!
メンバー全員の意見が一致!?優勝の決め手となった夏夜のポイントとは?
——1月8日にCUTUP STUDIOで行われたイベントにて、優勝者発表とthe band apartとの共演をされましたが、それぞれ感想を教えてください。
木暮 初対面でしたけど、今まで体験したことのない新感覚で楽しかったです。
夏夜 プロの方と共演するのが初めてだったので、緊張しました。背中に受けた音の圧もスゴかったですし、いい経験になりました。
——オーディションの審査員という観点では、夏夜さんのどこに惹かれましたか?
木暮 技術の優劣みたいなところは関係なく、自分が好きな歌声かという一点だけを見ていて。歌声を聴いたときに、良い意味で暗そうだなと思って。
夏夜 ほぉ〜(笑)。
木暮 そういう歌声が好きなので選びました。大げさに抑揚がついているのは好きじゃなくて。歌声に個性はあっても、歌い方で“私ですよ”ってアピールしてこない感じが良かったです。
夏夜 本当ですか、ありがとうございます。
——優勝の決め手を初めて聞いたんですね!他メンバーの反応はいかがでしたか?
木暮 3人も「いいんじゃん!」って言っていました(笑)。
——そのときのゆるい雰囲気が浮かびますね。夏夜さんは、優勝の連絡が来たときにどんな心境でしたか?
夏夜 人生で初めて嬉し泣きをしました!オーディションでは、ライブ配信を4回以上行わないといけなかったりなど、いつになく頑張りました。
——ちなみに、夏夜さんが「KARASTA」を利用したきっかけは?
夏夜 兄から教えてもらったのがきっかけです。歌うことが好きなので、自分が歌ったものを聴いて直していけば、より上手くなれるかなと思って。始めは録音目的でした。
——昔からアーティストになりたいと思っていたんですか?
夏夜 そうですね。自分の思い描く歌での表現を追求してきたという感じです。その中で兄とバンドを組んだり、日々忙しない中での気分転換で「KARASTA」を利用したりしていました。
——なるほど、そういう利用の仕方だったんですね。
木暮 そうだったんだ、おもしろいね。
——優勝して、ご家族の反応はどうでしたか?
夏夜 旦那は最初「えっー!」みたいに驚いていましたけど、「良かったね!」と喜んでくれました(笑)。イベントも観に来てくれました。
木暮 来てくれていたんだ、いいね〜(笑)。
——では、今回リリースされる「O. Bong(G.O.N.E. Remix)」について聞いていきます。まず、「O. Bong」はthe band apartの提供曲ですが、セレクトした理由は?
木暮 正直言うと、この曲しかなかったんです(笑)。嫌がらせのような変拍子も入っている曲だから、かわいそうかなと思いつつ、これにしようと。
——音源として、夏夜さんが歌っているのはリミックスバージョンですが。
木暮 曲のキーが元々低くて、イベントではそのまま歌ってもらったんです。バンドでやっている曲なので、無理やりキーを上げると上手く再構築できないため、夏夜さんの声に合うように作り直そうかな、自分の趣味に走ろうかなと思って。結果、全く違う曲になってしまいました(笑)。
——では、1月のイベント後から手掛けていったんですね。
木暮 そうです。イベント自体は楽しかったんですけど、夏夜さんの声を活かせてはいないと思ったので。
——夏夜さんはこのアレンジを聴いていかがでしたか?
夏夜 デモを聴いたときに、もう別の曲みたいで、本当にプロの方はすごいなと思いました。サウンド的にも異国感のあるアレンジで、不思議な気持ちになりました。
木暮 この前段階は、フレンチハウスに憧れて的なサウンドだったんですけど、今度はキーが高すぎてしまったので、今回の形に落ち着きました。
——試行錯誤あったんですね。ちなみに、夏夜さんはレコーディングするのは初めてですか?
夏夜 初です!
——木暮さんからアドバイスは?
木暮 一切していないです(笑)。今日よろしくね〜くらいです。
——なのに、ものの数時間で無事に録り終えてしまったと。練習とかどうしていたんですか?
夏夜 スタジオを何回か借りて練習しました。
木暮 練習してきたなと感じました。the band apartのレコーディングとは大違い!曲が出来た、よし歌を録ろう、じゃあメロディー教えて、みたいなことをしているので。
——ちなみに、the band apartバージョン「O. Bong」のリリース予定は?
木暮 9枚目のアルバムを絶賛制作しているんですけど、まだその中に収録されるかは未定です。まあ、しれっと入っている可能性もありますけど(笑)。
——そして、夏夜さんバージョン「O. Bong(G.O.N.E. Remix)」は、新たなアーティストを支援するプラットフォーム「bazoo」から5月25日に配信されます。ついにデビューとなりますが、心境はいかがですか?
夏夜 あっ、アーティストになるんですか!全然実感がなくて(笑)。楽しく音楽をやっていきたいとずっと思っていたので、これを機に視野を広げられたらと思います。
——どんなアーティストになりたいとかありますか?
夏夜 「KARASTA」で歌っていると、観ている方から「癒される」と言っていただくことが多くて。今作の曲調もそういうテイストなので、休日とか「O. Bong」なので夏の夕方みたいな風景を思い描いてゆったり聴いてほしいです。
どんな世界が詰まっているのか!?木暮が夏夜の今後に期待していること!
——木暮さんは、夏夜さんの今後に期待していることはありますか?
木暮 作曲とかしているんですか?
夏夜 ピアノとかで、ワンフレーズを作ったりしますけど、1曲フルはまだないです。
木暮 じゃあ、それを聴いてみたいです。歌うことに特化してもいいんですけど、こういう声を持った人が作る音楽ってどんななんだろうとすごく期待しています。作ったらきっと楽しいと思うし。
夏夜 歌うのと曲を作るのが違くて。曲だけで言えば、音を重ねるのが好きなので、ボーカルはなくていいやと思ったりして。でも、自分で弾き語りが出来たらいいなとは思います。
木暮 それが楽しみです。頭の中にどんな世界が詰まっているんだろうと気になります。詞を書いたことは?
夏夜 詞はないです。
——ボイトレとかされているんですか?
夏夜 していないです。
木暮 技術的に上手くなりたいんだったら、ボイトレをしてもいいし。今のままでも素敵な歌声だと思います。
夏夜 ありがとうございます!ちなみに「O. Bong」の作詞作曲はどなたなんですか?タイトルのネーミングや、詞の世界観がすごいなと思って。
木暮 あっ、全部私です。お盆という祖先の霊を祀る行事をコミカルに描いてみたいと思ったのと、タイトルもちょっとダサい感じを出したくて。Bメロとか難しいので、メンバーからは「なんでこんなふうにするの?」って言われました。でも、それをやってのけちゃうメンバーなので、大丈夫でしたけど。
——信頼しているからこその難易度ですね。両バージョンをセットにしてリリースしても良いですよね。
木暮 まさに、そういうことも考えたりしています。「O. Bong」の抱き合わせ。
——いいですね。ライブでもぜひ披露しあってほしいです。アレンジバージョンの再現は難しいですか?
木暮 であれば、弾き語りでもいいかも。コードは4つしか使ってないので、ピアノでも弾けると思うし。
夏夜 本当ですか、じゃあ頑張ってみます!いつか実現することを楽しみにしています!!
【リリース情報】
配信シングル「O. Bong(G.O.N.E. Remix)」
5月25日配信スタート
■夏夜
音楽教師の母の元、小さい頃からクラシックのある環境で育つ。ハードロック好きの兄の影響で、学生時代に80、90年代アメリカのロックに目覚める。自身の歌唱方法は母直伝の声楽がルーツにあるが、クリスティーナ・アギレラやレディー・ガガなどの力強い歌唱に憧れ、独学で覚える。低音域から高音域までじっくりと聴かせるがモットー。現在ではクラシック、ブルース、ソウル、R&Bなどマルチに歌いこなす。
■the band apart
1998年結成。2004年に自らが運営する“asian gothic label”での独立を果たす。ツアーでは両国国技館や幕張メッセでのライブを成功させ、毎年数々の野外フェスで多くのアーティストとの共演を重ねながら自らのサウンドを確立してきた。さらに、レーベル所属のMock Orangeとのアメリカツアーや、台湾、フランスでのライブを行なうなど、ワールドワイドな活動も展開している。結成20周年を記念し、2018年には初のトリビュートアルバム『tribute to the band apart』と再録ベストアルバム『20 years』を同時リリースした。
公式Twitter:https://twitter.com/asg_official
公式HP:https://asiangothic.net/
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