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麻薬密売人の車がオークションにかけられる。数百万ユーロ相当の車27台を押収。米国では、トヨタ・スープラ13台、BMW M3 6台を含む27台の押収されたスポーツカーがオークションにかけられる。早い者勝ちの入札が必須だ!

この物語は、気弱な人には向かない! 米国では、かつて麻薬の売人が所有していたスポーツカー27台が当局によって押収された。2022年6月にオークションに出品される予定なので、怪しい歴史があっても問題ない人は、掘り出し物を手に入れることができるかもしれない。5,000ユーロ(約70万円)以下というバーゲンプライスの入札価格からスタート!

経緯: 2020年8月、マサチューセッツ州の麻薬売人コーリー テイラーが、警察に60㎏以上の大麻を所持しているところを捕まった。その後、高級マンションに改造された彼の倉庫を捜索したところ、400万米ドル(約5億2千万円)の現金、多数の武器、大量の麻薬が発見された。

このシルバーの日産350Zは、走行距離が4,765kmしかないため、非常に特別な一台だ。

また、倉庫内のカーリフトに30台以上の車が整然と駐車されているのを発見した。テイラーは、明らかにガソリン車マニアで、クルマの趣味の良さも抜群だった。

結局、物語は売人にとって良い方向には進まなかった。2020年8月に保釈金を納めた後、テイラーは罪状認否に出頭せず、しばらくして遺体で発見された。

そして、今回、2022年6月4日から、アメリカ・マサチューセッツ州にあるスタンレー・J・ペインのオークションハウスで、細部までメンテナンスされた車が競売にかけられることになった。オークションカタログを見ると、テイラーはあるシリーズを特に気に入っていたようだ。

トヨタ スープラ13台を所有

27台の中には、第四世代の「トヨタ スープラ(A80)」が13台(!)も含まれている。そのうち12台は、人気の高いターボモデル(2JZ-GTE)で、8台はマニュアルトランスミッション仕様だ。最も走行距離の少ない「スープラ」はわずか13,147km、最も走行距離の多いスープラは199,127kmと言われている。

しかし、JDM(日本市場用モデル)カーはスープラだけではない。テイラーはまた、2台の「ホンダS2000(黒と銀)」、2台の「日産350Z(1台は大きく改造)」、2台の「三菱ランサー エボ」、「アキュラ インテグラ タイプR」を所有していた。

BMW M3 E46の5台もオークションに出品

日本車とは別に、この麻薬ディーラーは明らかにBMWに好意的だった。お気に入りは「M3 E46」のようだ。同じモデルを5台も所有していたからだ。

4台のクーペは、「フェニックスイエロー」「ラグナセカブルー」「メルボルンレッド」「インテルラゴスブルー」のカラーを身にまとい、オリジナルの手付かずの状態で保存されていた。また、「ラグナセカブルー」の「BMW M3 E46コンバーチブル」もオークションには出品される。

それとも、BMWのより新しいモデルのほうがいいだろうか? 200台限定の「M3 E92 “ライムロックパークエディション”(ファイやオレンジ)」? あるいは、「ヤスマリーナブルー」の「BMW M4 F82」も同時に出品される。

さまざまなJDM(日本市場向けモデル)カーに加え、テイラーは特別なBMWにもこだわりがあった。このM3 E46の「ラグナセカブルー」カラーのように。

クルマはいくらで売れるのか?

1台あたりの価格は、わずか5,000米ドル(約65万円)相当からスタートする。低価格の掘り出し物も一台や二台ありそうだが、特にマニュアルの「トヨタ スープラ」は高値で取引されそうだ。

つい数ヶ月前、四代目で走行距離12万㎞の1994年製「スープラ」が、bringatrailer.comのオークションで、123,000ユーロ(約1,700万円)という記録的な価格で落札されたばかりだ。

「BMW M3 E46」のマニュアルトランスミッションの無改造車も、特にアメリカでは繰り返し高値で取引されている。ちなみに: 海外からのオークション参加も可能となっている。

Text: Jan Götze
Photo: Auction house Stanley J. Paine