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1970年代に官能小説で一時代を築いた老作家は、本紙で2006年に連載を終えてから、しばらく表舞台から姿を消した。かつては取材嫌いで写真も撮らせないことで有名だったが、昨夏、出版した文庫の短編集(「姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集」新潮社)が再び注目を浴びている。横浜市の急峻な丘陵を上…