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「それええね。面白いんちゃう?」。3歳年上の先輩で、後に関西大学教授になる西沢英和さんは、議論では私の意見を否定せず受け入れてくれた。出会いは1977年、京都大学工学部4回生で建築学科の研究室に配属された時だ。博士課程だった西沢さんは、当時の最先端のマイコンに地震波を組み込んで、鉄骨部…