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普通の人が家庭で3Dプリンターを使うことはあまりなく、3Dプリントされた家というのもまだ一般的には実現されていませんが、中国は既に、AIを使って設計した巨大なダムを、人間の労働力無しに3Dプリントで建設するという計画を進めています。最終的な目標は、年間50億kWhの電力を供給することです。

このプロジェクトは、元々10年前に清華大学の水文科学・工学研究室から始まっており、世界最大の3Dプリンターを効果的に組み立てるというのが全体的なアイデアでした。それは、現在住宅を3Dプリントする際に使われるものの何倍も巨大な物になります。

180mの高さのダムは、一般消費者レベルの3Dプリントのように、非常に正確で体系的な方法で沢山のレイヤーを重ねる形で作られる計画のようです。

AIが操作するロボットの近くだけに人間の労働者を配置することは、見た目以上に難しいことだとわかるかもしれません。理論的には、ロボットは危険な状況でも、人間より速く正確に作業することが可能です。

ただし、地形や気象条件が難しい場合には、多くのエンジニアやスタッフが現場で作業を継続することになるのではないかと予想されます。ロボットが処理出来ないような状況では、人間による作業が必要になります。

今回のプロジェクトは2024年までに完了する予定で、そのタイムスケジュールが実現されれば非常に素晴らしい計画だと言えるでしょう。最近も取り上げられたように、3Dプリントによって物の作り方にはすごい速さで革新がもたらされています。ハイテク素材や緻密な設計、そして今回のような超巨大なものが驚異的な速度で作られていく可能性があります。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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