千々石ミゲルは九州のキリシタン大名・大村純忠のおいで、16世紀後半、純忠らがキリスト教布教の支援を得ようと伊東マンショ、中浦ジュリアン、原マルチノと共にローマに派遣した天正遣欧少年使節団の一人。帰国後、禁教令下でイエズス会に入会したが、使節団の4人の中でミゲルだけが脱会し、棄教したと伝えられている。帰国後の後半生には謎が多い。
浅田代表はミゲルの子孫で、同プロジェクト調査統括の石造物研究者、大石一久さん(70)らと「埋葬施設跡はミゲルの墓所の可能性が高い」とみて調査してきた。2014年からは4次にわたる発掘調査に取り組み、17年の第3次調査では「1号墓」から女性の人骨とキリスト教の副葬品・ロザリオとみられるガラス玉を発見。21年夏の第4次調査では隣の「2号墓」から約1・4メートルの木棺と成人の骨を発掘した。
この人骨を鑑定したところ、このほど「男性の骨」と判明。同プロジェクトの調査を指導している谷川章雄・早稲田大教授(前日本考古学協会会長)は、墓石にミゲル夫妻とみられる男女の戒名や寛永年間の年代が刻まれていた▽出土遺物が墓石に刻まれた年代のものだった▽埋葬されていたのが男性と女性だった――ことなどから、男性はミゲルで「ミゲル夫妻の墓と確定して間違いない」と結論づけた。
調査では、1号墓からロザリオが見つかったことや、ミゲルの埋葬方法が仏式ではないとの見方が強まったことから、ミゲルが棄教したとの通説に対する異論も出ていた。現時点で通説を覆すには至らなかったが、大石さんは「そこについては今後、出土品や文献、資料の研究を進めることになる。今回はミゲルの墓を確定できたことに調査の意義があった」と話した。浅田代表は「先祖の伝承通り、歴史上の人物がこの墓所に眠っていたことは驚きだ。これまで祭ってくれていた地域の人に感謝し、今後の活用も一緒に考えていければと思う」と話した。【杉山恵一】
毎日新聞最終更新 4/24 06:30
https://mainichi.jp/articles/20220423/k00/00m/040/279000c
※リンク先に写真あり
引用元: ・【長崎】千々石ミゲルの墓「確定」、諫早に 天正遣欧少年使節 民間調査 [七波羅探題★]
伊東マンチョ
それがキリシタンミゲル
伊東マンショ
原マルチノ
荒巻スカルチノフ
中浦ジュリアン
内藤ホライゾン
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