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<p>ANA A380フライング・ホヌ3機、就航3周年 コロナ乗り越え復活へ | FlyTeam ニュース</p><p>ANA A380フライング・ホヌ3機、就航3周年 コロナ乗り越え復活へ</p><p>全日空(ANA)は3年前の2019年5月24日、成田/ホノルル線でエアバスA380型「フライング・ホヌ」の運航を開始しました。日本とハワイを結ぶ路線で初めて、世界最大の旅客機による定期便運航から、1年…</p><p>全日空(ANA)は3年前の2019年5月24日、成田/ホノルル線でエアバスA380型「フライング・ホヌ」の運航を開始しました。日本とハワイを結ぶ路線で初めて、世界最大の旅客機による定期便運航から、1年経たずしてコロナ禍に見舞われ、成田空港での駐機を余儀無くされました。その中で3機が揃い、2022年7月にはA380による定期便が再開されます。本来の役割へ戻るA380「フライング・ホヌ」3機の3年間を振り返ります。 ■3機それぞれ愛称・特徴ある機体 「フライング・ホヌ」は、ハワイ路線に投入されることから、空飛ぶウミガメと命名されました。さらに機体にはハワイ語で1機ずつ愛称が付けられています。1号機は空を指す「ラニ」、2号機は海を指す「カイ」、そして3号機は太陽を指す「ラー」で、3機それぞれに親しみを感じられます。この愛称が反映された特別塗装が施されています。機体には3匹のウミガメ「ホヌ」が描かれ、「ラニ」は空のブルー、「カイ」は海のエメラルドグリーン、「ラー」は夕日をイメージしたオレンジと、それぞれ異なったカラーが採用されています。また、機首に描かれているホヌの顔がそれぞれ違う表情をしてることも特徴です。 ハワイの海を表現した2号機「カイ」 ハワイのマジックアワーの太陽を表現した3号機「ラー」 ■787の2機分のA380は520席・エンジン4発 このA380は、2階建ての旅客機で、機内には前方、後方の2箇所に階段が設けられています。ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーと4クラスで、全520席が搭載されています。現在、羽田/ホノルル線で使用されているボーイング787は169席または215席で、2階建てのA380は、2機の787が飛んでいるとも言えるぐらい、大きな機体です。こうした大きな機体を支えるため、新しい旅客機では珍しいエンジン4発を搭載しています。現在の旅客機は2発の双発機が主流のため、空港では機体の大きさ、エンジン4発の迫力を感じることができます。 片側2基のエンジンを搭載、2階建ての機体は地上から見ると巨大 定期便の運航を開始した時には、A380は2機でした。2019年5月の時点では、7月から3機揃い、1日2往復便で成田/ホノルル線を運航する計画でしたが、コロナ禍のため3機目の受領を延期。世界各国が入国制限を緩和する中、2021年10月に3機目が到着しました。 3号機の到着イベント この3機はすべて、成田空港に駐機されています。また、コロナ禍でA380を定期便で使用しない環境の中、重整備を回避するための定期的な飛行が必要です。90日以内の定期的なフライトの機会を活用し、ANAは周遊チャーター便を企画。短い時間でA380の機内や機内食を楽しめることから、コロナ禍の中で人気企画となりました。この周遊チャーター便に加え、駐機中の機体でA380機内見学と機内食体験、新婚カップル向けのウェディングプランなど、本来と異なる役割で活用されました。 いよいよ2022年7月から、A380による成田/ホノルル線の定期便が週2便で再開されます。A380が定期便に戻るものの、3機体制での運航にはまだ時間が必要です。それでも、A380「フライング・ホヌ」の定期便再開により、人気のハワイから海外旅行復活のムーブメントが起こること、期待できそうです。 受領延期されていた3号機と客室乗務員たちも万全の準備で多くの人とハワイに飛ぶ日を待っている</p>