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<p>【巨人】シューメーカー完封で来日初勝利 原監督に伝えた「I Can」</p><p>【 #巨人 】シューメーカー完封で来日初勝利 原監督に伝えた「I Can」 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人が今季初完封勝利を収めて2度目の6連勝を飾った。中日戦に先発した新外国人のシューメーカーが7回2死まで一人の走者も許さない完全投球で圧倒。9回122球を投げて2安打8奪三振、無四球で来日初勝利を</p><p>初完封でマークし、初安打も放った。打線は1点リードの9回、中島が2点二塁打で強力援護。今季最多の貯金を11に増やし、首位の座をがっちり守った。 淡々と、冷静に。シューメーカーが最後まで試合を支配した。3点差の9回2死一塁。岡林を144キロのツーシームで遊ゴロに封じ、右拳を握って小林と抱擁を交わした。三度目の正直での来日初勝利はわずか2安打、8奪三振でチーム25試合目での初完封。お立ち台では「伝統あるチームのユニホームを着て勝てたというのはとても光栄」と温かい拍手を笑顔で受け止めた。 ツーシーム、スライダー、スプリットなど多彩な球種を操り、7回2死まで完全投球。21人目の打者、A・マルティネスに左翼線二塁打を許して快挙は逃したが「仕切り直して一人一人」と切り替えた。2死二塁をしのぐと原監督から「どう?」と問われ「I Can(まだ投げられる)」。「代える材料はなかったね」と指揮官が言ったように8、9回を難なく乗り切った。米国では12打数無安打の打撃では、6回無死一塁で右前へ自身初安打。その後、暴投で決勝のホームを踏むなど攻・走でも躍動した。 メジャー通算46勝の実績の裏には確たるルーチンがある。来日後、G球場での調整中は他選手が誰もいない開場直後に球場入り。個人的な練習は全て終えた後、全体練習に臨んだ。少しでも時間ができれば、ロッカーで日本語学習アプリを使って勉強に励み、積極的に異文化の吸収に努めた。ファーム合流直後には制球力改善への助言を求める若手投手陣に、経験に基づく飛躍のヒントも快く提供した。 米国時代にトレードマークだったヒゲを、15年ぶりにそって海を渡った。35歳での挑戦の裏には家族との物語がある。米国では夫人のダニエルさんが長男・ブレイディ君(7)、長女・エミーちゃん(5)、次男・バケット君(2)、次女・テサちゃん(0)の育児に奮闘している。練習後などわずかな時間を見つけて家族とビデオ通話。会話を重ねる度、異国での活躍を強く誓った。支えてくれた家族へ、初勝利は最高のプレゼントになった。 右腕にとってはエンゼルス時代の16年7月16日(対Wソックス)以来の完封勝利。チームは今季2度目の6連勝で貯金は最多の11。チームでは今季5人がプロ初勝利をつかんでおり、活躍が続く新戦力の流れに助っ人右腕も乗った。お立ち台の最後は、努力の証しである日本語で締めた。「アリガトウゴザイマス!」。初勝利とともに、G党のハートもガッチリとつかんだ。 (小島 和之) ▼生まれとサイズ 1986年9月27日、米ミシガン州生まれ。35歳。188センチ、102キロ。右投右打。 ▼年俸 1億5000万円(推定)。 ▼球歴 08年のサマーリーグでエンゼルスのスカウトの目に留まりプロ入り。13年にメジャーデビュー。14年に16勝4敗とブレイクし、新人王投票で2位に。19年にブルージェイズ移籍。21年はツインズなどでプレーし、今季から巨人入り。 ▼来日経験 14年11月に行われた日米野球にMLB選抜として出場。第5戦では18年にエンゼルスで同僚になる大谷とも投げ合った。</p>