Community MobilityはAI シェアリングモビリティサービス『mobi』を、2022年4月20日(水)より東京都豊島区でサービス開始した。本サービスはサブスク型の交通を共有するものである。内容を見てみよう。
文:三条桐葭
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
専用のハイヤーをコミュニティでシェアする感じ?
『mobi』は、半径約2kmの生活圏内の移動において、これまで利用していた自転車やマイカーのちょいのりに代わる、新たな「ちょいのり」サービスだ。
新しいスタイルの「共有交通」として、同じライフスタイル・価値観で繋がった人たちのコミュニティで共有し、乗降ポイントをリクエストする等により、自分達にあった利便性が高いサービスにしていくことができる。
コミュニティのみんなが毎月定額を出し合うことで、自分達の思い通りに動く運転手付きの車を複数台共有する感覚で利用できる。
定額料金のために経済的ストレスがなく、こどもの送迎や買い物、免許を保有しない家族の送迎、家族での外食、高齢者の自由な外出等の幅広い用途に応じた利用が可能。エリア内は買い物や食事で訪れる方や、高速バスターミナルの利用者も多く、来街者にも便利な都度払いでの乗車も可能だ。
サービス内容とエリア
人気のサブスクプランに「定額乗り放題プラン」の他、利用回数が少ない方向けの「回数券プラン」が新登場した。「定額乗り放題プラン」は5,000円、「回数券プラン」は利用回数5回で1,400円、8回で2,100円に設定されている。
また、家族で利用しやすいように「定額乗り放題プラン」は同居家族6人まで1人あたり500円の追加で利用可能。 現在はお得な「mobi デビューキャンペーン」を実施中で、4月30日(土)までに「定額乗り放題プラン」に登録すると、はじめの30日間は無料で乗り放題。その後の30日間は50%オフの2,500円で乗り放題が提供される。
具体的なサービス提供エリアは画像の地図で示すが、概ね豊島区エリアをカバーしている。サービス提供時間は7:00から22:00まで。車両は乗客8名乗車のワンボックス車両。
料金設定は定額乗り放題プラン(30日間)1人目 5,000円で、同居家族は6人まで登録可能で1人あたり500円。例えば家族3人での利用した場合、合計6,000円になるので1人あたりは2,000円だ。
なお、最初の2週間はお試しで無料利用できる。回数券プランは30日間での利用回数5回まで1,400 円、8回まで2,100円。1回乗車も可能で大人300円、こども150円。
コミュニティバスでもオンデマンドバスでもない新しい形態
コミュニティバスは路線バスよりも比較的きめ細かに停車して地域の利便性を図るイメージがあるが、都心部の一部をのぞいて、ほとんどのコミュニティバスは本数が少なすぎて実用性を満たさず、路線が一方向の循環なので近くでもかなりの時間を要してしまうことがある。
その代わりに自治体が住民の足を守るために、ほぼ赤字覚悟で運行している路線がほとんどだ。路線バスやコミュニティバスの隙間を埋めるこのようなサービスは高齢者のみならず、利用方法はかなりありそうだ。
少し考えただけでも、自転車で病院や買い物に行っていても、雨天では自転車には乗りにくい。そんな時に回数券方式だと雨の日だけ病院や駅やスーパーまで利用することができよう。
長距離の鉄道や高速バスと近距離の路線バス、さらにバス停間をつなぐこのようなサービスのすみ分けができれば利用増にもつながり、サービスの定着も難しくはないのではないだろうか。
投稿 エリア定額乗り放題「mobi」が豊島区でサービス開始!コミュニティバスの隙間を埋める存在だ!! は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。