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<p>米利上げは経済を殺す、インフレを解消しない-スティグリッツ氏</p><p>米利上げは経済を殺す、インフレを解消しない-スティグリッツ氏</p><p>ノーベル経済学賞受賞者で、米コロンビア大学教授のジョゼフ・スティグリッツ氏は、米金融当局がインフレ抑制に失敗すると予想し、米経済にとって利上げよりもサプライサイドの介入が必要だとの認識を示した。</p><p>同氏はスイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラムに出席した。現地でのブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「利上げはインフレという問題を解決しないだろう」と発言。「利上げが食料を増やすことはない。投資ができなくなるため、利上げは状況をより困難にする」と述べた。 スティグリッツ教授へのブルームバーグテレビジョンのインタビュー Source: Bloomberg スティグリッツ氏は「必要なのはサプライサイドの介入だ」とし、「バイデン大統領がやろうとしたことの一つに子供向けケアの拡大があるが、それは女性の労働参加拡大を意味する。そうなれば、労働供給という制約の一つが緩和される」と話した。 同氏は食料生産も米国内および世界で優先事項であるべきだと主張した。「米国はかつて食料に余剰があった。そのような状態に戻ることは可能だ」と指摘。「少なくとも供給を拡大するために世界的にできることを全て試みるのは、不況を引き起こすよりも問題に対処することになると言える」と語った。 「利上げを通じて経済を殺すことは、どのような時間枠でもインフレ問題を解決しないだろう」と付け加えた。 原題:</p>