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<p>子どもと出かけるときの「孤立無援感」を考えてみた|#コロナ禍のもやもや子育て</p><p>「うるさい」と怒られるんじゃないか。迷惑かけないようにしないと…。 子どもとのお出かけに、不安や孤独を感じている人は少なくありません。 子どもと出かけるときの「孤立無援感」、考えてみました。 #コロナ禍のもやもや子育て</p><p>「孤独」と「子育て」を掛け合わせた「孤育て」という言葉があります。孤独を抱えながらも必死で子どもを育てる親たちに、すこしでも役立つ情報をお伝えしたい。そんな思いで、自身も子育てをしながら記者の仕事をしてきたふたりが、子どもとお出かけするときの「孤独」について考えてみました。</p><p>電車のなかで、子どもが泣くと、本当にこちらまで泣きたくなります。迷惑をかけたくてかけているわけではないのに、どうしようもない状況。怒鳴どなられるのではないか。怒りをぶつけられるのではないか。 そんなとき、鉄道会社が「子育て応援車」を設けてくれていると「ここにいてもいいんだ」という気持ちになります。 日本は「子育てに優しい国」? 幼稚園・保育園の無償化のほか、医療費の無償化に取り組む自治体も。ありがたいことばかりです。こんなに社会が応援してくれているはずなのに、子どもを連れて外出すると感じる「孤立無援感」。 もちろん優しい人もたくさんいるし、親切にしてもらった経験のほうが多いです。でも、冒頭の岡田さんの経験のように「孤立無援感」を感じている方が少なくないのではないでしょうか。 張り詰めた気持ちでいる人に「安心していいよ」と言ってくれているような社会がいい。 本当は「子育て応援車両」がなくても、子どもと出かけるときに、誰かに怒られる恐怖におびえなくていい社会になってほしいなと思います。 最後に、「安心していいよ」そう感じさせてくれた、忘れられないエピソードをひとつ紹介させてください。 保育園の帰り道。仕事の荷物と保育園で出た汚れ物などで、大荷物だった私(大窪)は、横断歩道の真ん中で子どもを乗せたベビーカーごと転んでしまいました。あたふたする私に声をかけて助け起こしてくれたのは、笑顔のご夫妻。渡る方向は私と逆だったのにもかかわらず、荷物を持って横断歩道の端まで付き添ってくれて「私たちも昔、大変だったの。頑張ってね」と言ってくれました。ずっと忘れません。 こう書いてしまうと、応援してほしいとか、手伝ってほしいとか、なんだか図図しいお願いをしていると思われてしまわないか心配ですが…</p>