| 現実的には、フェラーリが今後「フロントエンジン」レイアウトのレーシングカーを製作することはないだろう |
せめてレンダリングの世界の中だけでもその夢想を楽しみたい
フェラーリは1960年代後半から自社のレーシングカーをミドシップへとスイッチさせ、その後は(599XXなど一部を除くと)フロントエンジンの競技用モデルを製造してないという状態で、しかし今回はレンダリングアーティスト、マグナス・コンセプトが「フェラーリ・ローマのレーシングカー」をCGにて作成し自身のインスタグラム上へと公開しています。
このローマは「新しいXXプログラム用の車両」という設定を持つそうですが、フェラーリのXXプログラムは「限られた重要顧客のみに」門戸が開かれたものであり、2005年にスタートしています。
599XX、FXX K、FXX K Evoといった車両を用いてバルセロナ、ムジェロ、スパ・フランコルシャン、ポール・リカールなどのサーキットを走行し、そこで得られた知見をモータースポーツや市販車にフィードバックするという目的を持っていて、488ピスタにもXXプログラムから得たノウハウが生かされている、と発表されていますね。
フェラーリ「ローマXX」はこんなクルマ
そこでこのローマXXを見てみたいと思いますが、フロントバンパーは専用品へと置き換えられ、グリル開口部は鋭く、そしてその下には大きなスプリッターが装着されます。
ヘッドライト内部にはモータースポーツを意識したと思われるイエローの発光エレメントが加えられ、ボンネットはエアアウトレット付きの新デザインへ。
車高は大きく落とされてホイールは(おそらくは競技用の)センターロックへ、そしてサイドにはウイングレット付きのエアロパーツ。
リアフェンダー(やや拡大しているように見える)からはいかにもXXっぽいステーがニョッキリと映え、そこにダブルウイングが載るという構造を持っています。
テールランプはブラックアウトされ、リアバンパー形状とディフューザー形状も変更となっていますが、深く長くなったディフューザーの中央からは二本のテールパイプが顔を出すことに。
なお、ノーマルのローマだと「左右4本出し」テールパイプなので、サイレンサー含む構造そのものが変更されていると考えて良さそうですね(ヌケが良くなって一気に出力が向上しているのかもしれない)。
現在のところ新しいXXモデルが発表される気配はなく、フェラーリは次期GT3マシンとしては296GTBをベースとした「296GT3」を投入すると発表しているので、実際に「ローマのサーキット走行専用モデル」が作られることはないと思われますが、「この時代だからこそ、クラシカルなフロントエンジンレイアウトのレーシングカー」があってもいいんじゃないか、と考えたりもします。
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