もっと詳しく

F1: バルセロナ。フェルスタッペンはルクレールのドラマから恩恵を受ける。マックス フェルスタッペンがバルセロナで行われたスペインGPで、フェラーリのマシン不具合と力強い走りで圧勝。

マックス フェルスタッペンが今季4勝目、レッドブルが3連勝、今季2度目の1-2フィニッシュで、F1第6戦スペインGPを圧勝した。バルセロナで開催されたスペインGPで、2021年世界チャンピオンが、チームメイトのセルジオ ペレスとジョージ ラッセル(メルセデス)を抑えて優勝した。この結果、フェルスタッペンがシャルル ルクレール(フェラーリ)から世界選手権(ドライバーズチャンピオンシップ)の首位を奪取した。

当初は、レッドブルのスタードライバーにとって、あまり良い状況ではなかったようだ。グラベルに滑落した後、DRSシステムの不具合と首位を行くジョージ ラッセルの激走に対処しなければならなかった。そして、巧妙な戦略とレッドブルマシンの速さでフェルスタッペンはラッセルをついにオーバーテイクする。

その後、レッドブルのチームメイトのセルジオ ペレスが別の作戦で動き出し、コース上のフレッシュタイヤでラッセルを巧く制御し、フェルスタッペンにリードを守らせた。「ありがとう、相棒」フェルスタッペンは無線で礼を言った。

一方、ポールポジションから完璧なスタートを切ったスクーデリア フェラーリのエース、ルクレールは、自信に満ちた表情でレースをリードし、勝利へと向かっていく。27周目にパワーユニットがストライキを起こすまでは・・・。「やばい、パワーがない!」と無線で叫び、赤いレーサーは即座にピットに戻った。そしてフェラーリから、エンジンに正体不明の問題があることを告げられ、その時点で無念のリタイアを喫することになった。

ルクレールはエンジンに正体不明のトラブルが発生し、リタイアとなった。

「マイアミはもっと暑かったから、暑さの問題ではなかったと思う」とルクレールは明かす。「とても残念なことでした。タイヤマネージメントに主眼を置いていたので、今週末もポジティブなことがたくさんあった」。その結果、フェラーリのスターは初めてリタイア、ゼロ点を喫した。一方、世界選手権のライバルであるフェルスタッペンも、今シーズンすでに2度のリタイアに見舞われている。

一方、メルセデスの方はというと、調子は依然上向きの状態にあるようだ。ルイス ハミルトンは、スタート直後にケビン マグヌッセン(ハース)と衝突し、パンクで大きくタイムをロス。それでも、5位まで挽回することができた。同時に、7冠王はレースを諦めようとさえして、チームにエンジンを温存することを提案した。これは却下され、ハミルトンは最後までレースを続け、最終的には6位でフィニッシュ、ポイントを獲得した。終了2周前までは、カルロス サインツ(フェラーリ)への強烈なオーバーテイクにより、4位につけていたこともあった。しかし、冷却システムの不具合により、安全のために再びフェラーリを抜かせなければならなかった。今後、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴の闘いが展開すると予想される。

次戦、第7戦モナコグランプリは、1週間後にモナコで開催される。

ペレスと勝利を祝い合うフェルスタッペン。

2022年F1第6戦スペインGP決勝結果(10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 1時間37分20.475秒
2位 セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル +13.072秒
3位 ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス +32.927秒
4位 カルロス サインツJr(スペイン) – フェラーリ +45.208秒
5位 ルイス ハミルトン(イギリス) – メルセデス +54.534秒
6位 バルテリ ボッタス(フィンランド) – アルファロメオ +59.976秒
7位 エステバン オコン(フランス) – アルピーヌ +1分15.397秒
8位 ランドー ノリス(イギリス) – マクラーレン +1分23.235秒
9位 フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ +1周
10.角田裕毅(日本) – アルファタウリ +1周

ドライバーズチャンピオンシップランキング(第6戦終了時点10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 110ポイント
2位 シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ 104ポイント
3位 セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル 85ポイント
4位ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス 74ポイント
5位 カルロス サインツJr(スペイン) – フェラーリ 65ポイント
6位 ルイス ハミルトン(イギリス) – メルセデス 46ポイント
7位 ランドー ノリス(イギリス) – マクラーレン 39ポイント
8位 バルテリ ボッタス(フィンランド) – アルファロメオ 38ポイント
9位 エステバン オコン(フランス) – アルペン 30ポイント
10位 ケビン マグヌッセン(デンマーク) – ハース 15ポイント

コンストラクターズチャンピオンシップライキング(第6戦終了時点)

  1. レッドブル 195ポイント
  2. フェラーリ 169ポイント
  3. メルセデス 120ポイント
  4. マクラーレン 50ポイント
  5. アルファロメオ 39ポイント
  6. アルピーヌ 34ポイント
  7. アルファタウリ 17ポイント
  8. ハース 15ポイント
  9. アストンマーティン 6ポイント
  10. ウィアムス 3ポイント

Text: Bianca Garloff
Photo: autobild.de