琥珀(こはく)院 五 元就(もとなり)がつかったくノ一は死病に蝕(むしば)まれていた。元就は余命いくばくもない女忍者に、『もし我が毛利の勝利のため身命をすててくれるなら、倅(せがれ)を重く引き立て、のこされし老母に十分なる褒美をつかわさん』と、もちかけ、納得させた上で、死地におくっている。
琥珀(こはく)院 五 元就(もとなり)がつかったくノ一は死病に蝕(むしば)まれていた。元就は余命いくばくもない女忍者に、『もし我が毛利の勝利のため身命をすててくれるなら、倅(せがれ)を重く引き立て、のこされし老母に十分なる褒美をつかわさん』と、もちかけ、納得させた上で、死地におくっている。