Qualcommは、5月20日夜に開催されたイベントにて、新たなフラッグシップSoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を発表した。
Source
この記事の要点
- Qualcommが新型フラッグシップSoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を発表した。
- この新たなチップセットは、パフォーマンス向上のために各コアの周波数をアップしている。
- 改良前の「Snapdragon 8 Gen 1」よりも10%の速度向上と30%の電力効率向上を実現。
- この「Snapdragon 8+ Gen 1」は2022年7月以降に各スマートフォンメーカーが採用製品を発売する予定。
製造プロセスの変更により大幅な性能向上を実現
TSMCのN4プロセスで製造される「Snapdragon 8+ Gen 1」は、これまでSamsungが製造を担ってきた「Snapdragon 8 Gen 1」に比べて顕著な周波数の向上が見られる。
具体的には、
- 1x Cortex-X2:3.0 GHz-> 3.2 GHz
- 3x Cortex-A710:2.5 GHz-> 2.8 GHz
- 4x Cortex-A510:1.8 GHz-> 2.0 GHz
- Adreno GPU:+ 10%クロックアップ
公式発表によると、プロセッサの他の部分に変更は見られない。この「Snapdragon 8+ Gen 1」は、新しいプロセスノードに切り替えることでパフォーマンスと消費電力を最適化した物と考えられる。
具体的には、チップ全体で最大15%の省電力化を実現。また、GPUの消費電力が30%少なくなり、CPUの電旅行効率も30%向上したとの事だ。
Snapdragon 8+ Gen1を搭載した最初のデバイスは、今年の第3四半期(7月〜9月)に出荷される予定。Qualcommによると、この新しいSoCを搭載したデバイスは、Asus、Motorola、OnePlus、Honor、Xiaomiから発売がある事を確認しているとのことだ。