沖縄県沖縄市の沖縄警察署で1月末に起こった、約400人の若者による警察襲撃。これのきっかけとなったのが、警察官との接触で高校生の右目眼球が破裂し、失明した事件だが、事件から3カ月が経とうとしている21日午前、大きな動きがあった。
地元紙・沖縄タイムスが同日付朝刊で、「県警が科学捜査研究所(科捜研)に鑑定を依頼した警棒から高校生のDNAが検出されていたことがわかった」とスクープ報道。鑑定結果が報道どおりであれば、高校生の右目の失明の原因が、警察官の所持していた警棒によるものと特定されることになる。
ツイッターで意見真っ二つ
このニュースが報じられると、ツイッターでは「右目失明」のキーワードが一時トレンド入り。さまざまな意見が飛び交った。
「ローカス先生」の愛称で知られる、弁護士の三浦義隆氏は次のようにツイート。
これでも警察官を一生懸命擁護するようなメンタリティの連中やばいよな。たまたまロシアに生まれてたら絶対プーチンを熱烈に支持してるタイプだよな。
右目失明 警察官の警棒と特定 科捜研、高校生のDNA検出 沖縄県警が母に報告 https://t.co/5mESPxAmnK @theokinawatimesから
これでも警察官を一生懸命擁護するようなメンタリティの連中やばいよな。たまたまロシアに生まれてたら絶対プーチンを熱烈に支持してるタイプだよな。— ystk (@lawkus) April 20, 2022
ITアーキテクトで、デジタル庁統括官(デジタル社会共通機能担当)の楠正憲氏は、次のようにツイートし一刻も早い真相究明を求めていた。
沖縄の件、警官がごまかしていたのか。「接触」じゃ眼球は潰れないよね。何が起こってたか、ちゃんと究明されるのかな。
沖縄の件、警官がごまかしていたのか。「接触」じゃ眼球は潰れないよね。何が起こってたか、ちゃんと究明されるのかな / “右目失明 警察官の警棒と特定 科捜研、高校生のDNA検出 沖縄県警が母に報告 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス” https://t.co/7VEmsxtGbU
— Masanori Kusunoki / 楠 正憲 (@masanork) April 21, 2022
一方、一般のネット民の意見は、完全に真っ二つに分かれている状況だ。
目撃や防犯カメラが無いのを良い事に警察は隠ぺいしようとしているのは明らかだ。昔から警棒振り回す警察官は沢山居た。今回は目を失ったのだから相応の償いは必要
といった警察の責任を問う声が多数ある一方で、次のように警察を擁護する意見も少なくなかった。
素直に止まって身の潔白を証明すればよかったのでは?指示に従わなかったってことは、後ろめたいことがあったのでは?
高校生の暴走行為は警察が否定
また、警察の捜査が遅すぎるといった意見も散見された。
だらだら捜査してようやく判明か。身内に甘すぎんだよ。
「何かチンタラして遅過ぎる。当時の署長の人事異動に影響出るからわざとチンタラしてるのか!
首里城の火災の原因の特定の時もそうだったけどとにかく仕事が遅いよね
やっと報道出たと思ったら、警官の警棒と失明した高校生と接触した可能性を示す鑑定結果だけ。仕事してますよのアピール?
沖縄タイムスによれば、警察は専門家の意見も聞き、高校生とバイクがどう接触したのかの実験も繰り返すなど、慎重に捜査を進めているという。なお、事件発生当初、ネット上で噂されていた「高校生が暴走行為をしていた」「無免許運転だった」「ノーヘルだった」などは警察によると事実無根ということだ。
警察は高校生の暴走行為を否定しているが、それなら、高校生が何をしたから警棒が高校生の右目に当たり、失明にまで至る事態になったのか。警棒が高校生の右目に当たったのは警察官の故意なのか、それとも事故なのか。このあたりが明らかにならないと、住民も安心して暮らせないだろう。
1月末の事件発生から、もう既に3カ月が経とうとしている。一刻も早い真相解明が待たれる。