三菱ケミカルホールディングスグループは２０２５年までの新経営方針で、物流・サプライチェーン改革を進める。デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）を駆使し、ファーマ部門の田辺三菱製薬や国内外のグループ会社を含めて全社レベルで最適化に取り組む。チーフサプライチェーンオフィサーの福田信夫代表執行役副社長に戦略を聞いた。
■原油高、新型コロナ、ウクライナ情勢などサプライチェーン（供給網）を揺さぶる事象が相次いでいます。
「世界のどこかで発生した出来事が、グループ全体の供給網に影響が連鎖するリスクが顕在化しており、『ワンカンパニー、ワンチーム』として全体を監視することは非常に重要だ」
「ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、非常時対応のグループ委員会を即座に設置した。ロシアから石炭を調達する交渉を行っていた最中だったが、これを取りやめ、豪州炭などに迅速に切り替えた」
■石油化学製品からフィルム、医薬品と事業は幅広く、グループ会社も多く抱えます。調達や物流のシステム統一はハードルが高いのでは。続きは本紙で
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